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観光文化編 エッセイ3「ソレデイイノカ?!ニッポンニャン子 その1」

自粛になってから、新宿に用事があるときは、

東高円寺から歩いて往復している。

それで29日の金曜日に新宿から帰る道で

青梅街道沿いに大勢の人がカメラを持って

み~んな空を見ている。

なんなんだ???と思いながら、

上空を見ても何もなく、

何回も後方の空を見上げながら歩いていると、

突然の轟音。すると、

5機のジェットがスレスレに隊を組み、

実に美しく、豪快に、

そして5本のジェット雲を残して

あっという間に消えた。

それから数十分後に、再び。

いやぁ~きれいだったけど、飛行練習か何か?

などと思いながらスタジオに着き、

ラインを見ると生徒から、

「今日のお昼にブルーインパルスが

上空を飛びますよー!」との連絡が。

ああ!!それだったのね!!!と大感激。

その夜のニュースで、医療関係者たちへの

感謝の意を込めて、ブルーインパルスが

今日のお昼に、病院上空のコースを飛んだと。

テレビ画面に、病院からお医者さん、

看護婦さんたちなどが屋上に出て、

ブルーインパルスに向かって顔を輝かせて

大喜びで思い切り手を振っている。

病院の皆さんの無心に喜んでいる姿に

思わず涙が出た。

もし、命を懸けて頑張っている自分に向かって

ブルーインパルスが飛んでくれたら、

(絶対にありえないけど)

嬉しさと感動で号泣してしまうと思う。

ジェット機とか私は全く興味がなかったけど、

『医療関係者への感謝』として、

これほど素敵なアイディアで

見事な飛行を成し遂げた

ブルーインパルスの存在が、

今日ほど素敵で、

メチャメチャかっこよくて、

惚れてしまうような心になったことはない。

実際見た瞬間は、すごいなぁ、だったけど、

ニュースで全てを知って再度見た時、

あまりの感動で鳥肌が立った。

一生忘れられない素敵な出来事だった。

                5月31日

*****************************************
※何度も書きますが、このエッセイは2002年に書いた
ものなので、今と事情が違うことが多々ありますので
昔の時代はこうだった、と思いながら読んでくださいね。

「それでいいのか?! ニッポンニャン子!その1」

セビージャでもよく見かけるし、いつもいつも
「なんでそうするの?」と思わされる存在がいる。
ニャン子ちゃんたちだ。ニャン子ちゃんと言っても
もちろん本物の猫ちゃんたちじゃない。
ここスペインに山ほどきている日本人のフラメンコ
留学生たちだ。
「ああ、夢のスペイン留学!」なんて緊張と不安と
期待に胸膨らましてきても、ありゃりゃ、
どこのスタジオに行っても70~80%が日本人。
先生までが「イチ、ニー、サン、ダメダメ」なんて
片言の日本語でしゃべってくれる。
フラメンコ留学生の日本人たちがこちらの経済を
うるおすことに、かなり貢献しているだろうナと、
思わされるほどその数は多い。

そんな中で、本当に必ずと言っていいほど遭遇
する現象の一つがこの「おニャン子ちゃん現象」
なのダ。比率からしてみると少数なんだろうけど
狭い町の中で必ずいつも目や耳にするからなぁ。
それがどんな現象かって?

スペイン男のカッコよさ、ハンサムさ、優しさ、
それはもう特別だ。モデルのようにハンサムな
男たちが右を見ても左を見てもウヨウヨいる。
(当然イモ男も山ほどいるけれど)
スペイン語でイイ男のことを「グァッポ」と
いうんだけど、日本の少女漫画に出てくるような
グァッポがそばに寄ってくると、突然、始まる
おニャン子ちゃん現象。
今までまるで「男なんぞ無縁です」といった感じ
で姿勢を正していた子が、突然身をよじくねらせて
ニャニャニャア~~ンてな具合に変身しちゃう。
え?別人?と驚くほどの変わり身の速さ。
人生で、映画くらいしか外人男と接せない
ことからくる外国人コンプレックス?

道で通りすがりにグァッポを見るのと違って、
そのグァッポと真正面で話すチャンスがあるとする。
ラテンのグァッポは確かに超ハンサム。
どの角度から顔を見ても、美しくて見とれる♡
眉毛も濃く、まつ毛も長く、目の色も美しく、
鼻もスッと高く、口元も素敵。
こんなグァッポが目の前に現れ、その美しい瞳で
見つめられたとたん、おニャン子心を持つ留学生は
突然変異を起こすのだ。そりゃぁまぁすごい。

でもそこまでならまだいい。勝手にど~ぞ。
だけど、そういう女の子に目をつける悪いスペイン男
もまた山ほどいるのだ。
日本人以外の、要するに「外国人女性」たちは、
どんなにハンサムであれ、よく知らない男性には
実に冷静に対応する。嫌だと思ったら実に冷たく
対処する。チラリと見て、首を振って終わり。
それに対して日本人の女の子はどんなアホな事を
言っても必ず「ニャン☆」と言って笑って喜んで
くれる、ということを彼らは知っているのだ。
だから簡単につけこまれ、あっと言う間にオトコに
心を奪われ、フラメンコもそっちのけ。
あ~~あ、またここでも悲しき留学生の登場。

一番多いパターンがナンパされるケース。
彼らは日本の女の子がすぐに”落ちる”のを知って
いるので、すり寄ってきては、さっき会ったばかり
でも「君を愛している!もう我慢ができないんだ」
なんて甘~くささやく。日本でもし日本の男が
こんなことを言ってきたら、バッカじゃないの!
と思って、怒るか笑い飛ばすかして蹴り一発いれて
終わりとなる。
それが、ナゼか!! どーゆーわけか!!(私は完全に
首の青筋立てて叫んでます)スペイン男が言うと、
「あぁ、私もよっ。二人は出会うべくして出会った
んだわ~!」などと言って、スペイン男の言うことを
疑うことなく信じる子がいるのだ。

誘う方にしたら、とにかくベッドインだけが目的
だから、そりゃ何でも言うわ、言うわ。
それに比べて、誘われた方は日本でこんな経験
したことがないから、もうお手上げ。
完全に信じて舞い上がっている。
仮に、その時にベッドにたどり着けなかったと
しても、精力の強いラテン男はセックス達成まで
実にマメに誘いをかけてくる。電話番号を聞いて
次の日から徹底攻撃をかけてくる。
”そんなヤツに電話番号なんて教えなきゃいいのに”
と思うけれど、わりと直ぐに教える子が多いのよネ。
それでも一応、おニャン子ちゃんたちもチビっと
は「まだあなたを知らないから」とか「まだそんな
ことデキマセ~ン」なんて拒んでいるのも耳に
するけれど、それも2~3回まで。結局はベッドイン
するのがほとんど。

その後はこれまたいろんなパターンへと進展する。
本当にスペイン男がニャン子ちゃんに惚れちゃって
ラブラブの仲になる場合だってあるし、目的達成後は
すぐにポイとされることもある。
もちろん、最初からお互いに真剣に、純粋に、
恋愛して、結婚へと進むことだってある。
そして、中には、日本にダンナも子供もいて、
それでもどうしてもフラメンコを勉強したいと、
家族を残してスペインへ。そしてスペイン男と恋に
落ち、日本の家族を、子供を捨てて!? そのスペインの
男と駆け落ちした話も最近聞いたところ。
どうなってんの???
フラメンコ勉強しに留学したんじゃないの???
なんかね~~~、他人のことだからどうでもいいけど、
そういうおニャン子のせいで、まじめにフラメンコを
勉強している日本人女性までも、”ニホンのオンナは
すぐにオチル” なんて思われたくないよ~!

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# by amicielo33 | 2020-05-31 17:11  

観光文化編 エッセイ3「アンダルシアの山々」

昨日、ついに覚悟を決めて

新しいパソコンの設定とデータ移動をした。

奇跡的にすべて出来たけど、今の世の中、

やり方がわからなければ、

即、パソコンで詳しく書かれた説明を

手に入れることができるので本当にありがたい。

最近、私の身の回りで電気系統のトラブルが続き、

大嫌いな機械の説明書を読まざるを得ない

そんな状況が続いた。

以前は、説明書の最初のページを開いた瞬間、

脳ミソが拒絶反応を起こし、

1行すら頭に入らない。

必死に読んでも、一言もわからぬ。

説明書は私にとって、永遠なる敵だった。

しかし!最近になってどういうわけか、

私から説明書に歩み寄る心が芽生えだした。

アタシどうしちゃったんだろう。

何度も何度も我慢強く読み返し、

説明の図も繰り返し見ていると、

だんだんと理解できるようになってくる。

奇跡である。

そのうちに薄~い自信がわき、

機械に近づく薄~い意欲が出る。

それで、毎日不快な思いをさせられていた

機械トラブルをバッチリと直せた時にゃぁ

アタシって、なんて偉いの!!!

と、大感動に包まれ、自分を褒めまくり

最高の幸せを感じてルンルンする。

って、アホみたいな機械トラブルなんだけどね。

でも!嬉しいんだい!!!

  5月28日

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「アンダルシアの山々」

私は野山と海の大自然のなかを駆け回るのが大好きな
自然児である。ターザンと知り合っていればすぐに結婚し、
フラメンコなんぞやらんとジャングルの中で幸せに暮らして
いただろうと思う。え?ジェーンは、って?ジェーンは
私のかわりにフラメンコをやっていればよろしい。

というわけで、私は春や秋の週末によく山登りにいく。
ただし、登るといってもアイゼンをつけて、といった
本格的なものではなく、普通の登山靴で登る山だ。
アンダルシア地方のなかで一番高い山はシェラネバダ山脈
にある3482mのムラセンだが、そこまでいかなくても
セビージャから1時間半あれば山のある地帯に行ける。
平均して標高1000mくらいの山が多い。

日本とアンダルシアの山々の一番大きな違いといえば、
日本の山々は山全体が背の高い樹木の緑で覆われている
けれど、こちらは岩肌が多く見え、低い木々や草が生えて
いるだけということだろう。山全体の見た目がカチッと
したラインで、かなり乾いた山々である。
こうした山のある地帯へ行くと、途中のあちらこちらに
闘牛用の牛を放牧して飼っている牧場が見える。
闘牛用の牛は、血統的に攻撃的な牛であるから、
面白がって柵のそばに寄って写真を撮ろうとすると、
牛たちは目がいいのか、いっせいにこちらを向いて観察し、
ニジニジと寄ってくるから怖い。
また、アラセナという地帯では、最高級のハモン
(生ハム)として有名な「黒ブタ」が大量に飼われいる
のを見ることが出来る。

そんな山々を登るにあたっての良い点は、観光用のお店
とかドライブインといったものが一切なく、無造作に
山登りコースの入り口の柵と案内表示があるだけといった
ところだ。さしずめ日本だったら、自然を売り物に
土産屋やレストランとかを設置するにちがいない。
そんな風景を見るたびに、「大自然の大きな単位」を
壊さないよう、大きく距離を取り、人間が自然に
無理やり入り込むのではなく、自然の邪魔にならない
ように土産屋を設置できないものかと思ってしまう。

こちらの山に登る時は「誰と誰が何月何日に登ります」
という許可書が必要で、前もってその山の下調べをして、
登りたい山のある村の役所に許可書を出してもらえる
ように申請しなくてはいけない場合もある。
時には抜き打ちで警備員が登ってきて、許可書を所持
していないと罰金を取られることもあるらしい。

さて、その山登りだが、太陽の強さと、それを遮る木々
があまりにも少ないため、真夏の間はあまりにも暑くて
とてもじゃないが登れない。気持ち良い季節は3~5月
の春にかけてと、10~12月くらいだろうか。

そして山の高さは中級くらいが私は好きだ。
そこを登山靴を履き、岩と岩を這いつくばって登る。
こうした山に放牧しているヤギの軍団などがいて、
ちょっとした平面部分や岩のくぼみ部分はヤギの大量の
フンで埋められている。汚~い!臭~い!とわめいても、
あまりの多さにすぐ慣れる。山々は木が少ないうえに、
刺さるような鋭い岩が一面にある山が多い。そこで
万が一ひっくり返ったら絶対に一発で骨を折るので
細心の注意を払ってトカゲのような格好で這っていく。
“アタシャ踊り手。ホネは絶対に折りません!”
と思いながら、一歩一歩、慎重にトカゲ歩きで進む。

そうこうしているうちに、3~4時間くらいで頂上に
着く。もうその感動といったら!!
なだらかなアンダルシア大地が一面に見え、そこから
誰にも邪魔されないで吹き抜けてきた風を、全身で
浴びるこの幸福感!(すぐに汗が冷え切って震え上がる
けど) 晴れていたら、空は抜けるような青空だから
視界が、大地と、強い青色とでハッキリと二つに分かれ、
ただただ大自然の素晴らしさに圧倒されるのだ。
本当に気持ちが良い。

さんざん感動してから、お昼を食べる。
風がこない岩の窪みを選んでから、オヒル!
日本ではオニギリが最高だけど、こっちでは何といっても
ボカディージョ(コッペパンに具を挟んで食べる)だ。
パンをザクザクと登山ナイフで二つに豪快に切り、
そこにトマトとチーズ、ついでにハムも全部一緒に
はさんで、特大のボカディージョの出来上がり!
頂上まで岩を這いつくばって登ってきたから手は汚い
けれど、気にしないで自然児になりきる。
ババッちい手で、ボカディージョを手で潰しながら
(こっちの食べ方)大口を開けて食らいつく。
もうこれが美味しいのなんのって!
デザートのフルーツも登山ナイフで豪快に切って
食べて、さて、あとは気を付けて山を下りるだけ。
登りの半分くらいの時間、1時間半くらいで着いちゃう。

今は真夏なので山はしばらくお休み。
涼しくなった10月くらいから再び山に登れることを
今から楽しみにしている私でアリマシタ。

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# by amicielo33 | 2020-05-28 21:12  

観光文化編 エッセイ3 「ホモの多い国」

7年前から使用しているパソコンが、

さすがに古くてアヘアヘの状態になり、

何を起動するにも時間がかかり、

メールの送信は全く出来なくなり、

おまけに事務所のPCを置いてある上の本棚から

なぜか、パソコンのキーボード目がけて

何度も本が落下し、

一つのキーは、その衝撃で完全に飛んで外れて

元通りにならずに、その辺に転がっていて

いくつかのキーは、左端下の部分をゆっくり、

じっくり押してあげないと文字が打てない。

お金ないし、でも買い替えなきゃいけないし、

ということで、ついに腹をくくって

新しいパソコンを購入した。


ここまでは、ヨイ。

問題はここからなのだ。

この死にそうなPCの『データ』を

全て新しいPCに移行できるか、、(-_-;)

今まで何回も買い替えて、

奇跡的にちゃんと出来てきたんだけど、

毎回PCを買ってから恐怖の何日間かを過ごす。

特にOutlookがちゃんと出来るか、

心配で心配で、、、(-_-;)

ビッグカメラのお兄さんまでも、

「いやぁ、正直、Outlookだけは

出来ない場合がスゴイ多いんっすヨ」

などと、爽やかな笑顔で答えてくださる。

昨日も、今日も、心の覚悟が出来ないので、

PCが入った新しい箱は、

買ってきたそのまま。

明日は雨とのこと。

一日スタジオにこもって、新PCと闘うぞ!

考えただけで緊張してウン〇したくなる!

こういうことが、へとも思わずにできる人には

私の気持ち、絶対にわかんないだろ~な~。

                5月25日


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※このエッセイ集は2002年に書いたものです

「ホモの多い国」

新聞でスペインのホモセクシュアルの人口は200万人に
達する、と発表された。日本で生活している時は、
同性愛者についてまじめに考えたこともなかったが、
スペインにきてから、彼らの抱えている大変な問題や
苦しみを耳にするようになり、大切な社会問題の一つ
として、考えさせられるようになった。

初めてスペインの団体クラスで知り合った男友達・
ホセが、「ボク、ホモ」と教えてくれたことがきっかけ
だった。毎日クラスで顔を合わせる彼の話から、少しずつ
この世界のことを聞かせてもらえることになったのだ。
そして、それらはどれも当時まだウブだった私には衝撃的
で信じられない事ばかりだった。
ホセは踊りの世界で良い地位をつかみたいので、パトロン
になってくれるジジィでお金持ち(もちろん妻帯者)と
仲良くなり、貢いでくれるよう、夜な夜な相手をしていた。
でもホセはジジィが好きじゃなかったので、新しい彼氏を
見つけ、かなり真剣にその彼と愛し合っていた。
そのことに気が付いたジジィがものすごい嫉妬をし始めた。
ホセは「ボク怖い!」と話していた。
その後、何日かクラスに顔を出さなくなり、さすがに心配
していたところにホセは突然現れた。
青い顔をして「大変なことが起こったんだ」という。
嫉妬で怒り狂ったジジィがホセの踊りの衣装を全て燃やし、
おまけにジジィからのプレゼントであるホセの肖像画の
顔の部分を火であぶり、恐ろしい顔の肖像画にしてしまった
のだそうだ。あまりに予想できない驚きの展開に、当時の
私は‟本当にこんなことがあるのだ” とショックを受けた
ものだ。
それからパタリと彼を見なくなって数年が経った頃、
偶然、ホセを町で見かけた。ものすごく老けてしまって
(こっちの子は老けるのが早い)あまりの変わりように
再びショックを受けたことを今も覚えている。

そうした目であたりを見回すと、実にホモの人が多い
ことがわかる。特にフラメンコの世界は男の血の気が
多すぎるのか、妻アリ、子アリ、でもオトコもOK!
という、これはホモなのか、単に性欲が異常に強いのか
わからんが、こういうアーティストがイーーーッパイ
いることもわかった。
本当に右見ても左見てもホモとオカマであふれている、
といえるくらいだ。もちろん女性が好きでたまらない、
というまぁ普通タイプのアーティストも普通にいる。

マドリッドで私がパレエのレッスンを受けていた当時
の先生もホモで、見事に女の生徒には完全無視だった。
レッスン中のバーレッスンでは、男子生徒たちの股間
ギリギリのポイントを、人差し指でグーッと押して、
「アィ~、ココ!!ココをカンジないとダメヨ」を
連発しまくっていた。
押されている男子生徒は、どう思っているんだろう?
とドキドキしながら横目で見ていると、ギリシャ彫刻
みたいな美男子舞踊手たちは股間を押されても拒まない。
こうしたクラスでどんどん訓練されて、立派なホモ
セクシュアルに育っていくんだろうナ~。

その他、先生でもある、ある有名なアーティストの
教え子たち(男性舞踊手)は、『必ず先生と身体の
関係を持たないと仕事をくれないし、とにかくそう
しないとイケナインダヨ』と、そこに通っていた踊り手
の男の子が教えてくれた。
彼自身は‟ホモは死んでもイヤ” で、女大好きなので、
以来、そこのスタジオには通っていないという。

先日一緒に仕事をしたスペインのアーティストは、
結婚して子供もできたけど、ある日突然、自分はホモ
セクシュアルであることに目覚め、それからは話す
言葉はオカマ言葉、しぐさも全て女性的、心も完全に
女性化したのだそうだ。今も妻と一緒に住み(別々
の部屋に寝ているとのこと)子供も溺愛しているけれど
「ボクはホモでありオカマでもあるんダヨ。だから
女性はまったく興味ないし、オトコだけが好き!」
と話してくれた。

もうこんな話にも驚かなくなったけれど、それでも
スペインではどうしてこんなにホモセクシュアルが
多いのか本当に不思議だ。
世間一般でも「自分がホモセクシュアルであることに
気が付いていたけれど、ホモは世間から異端児の
目で見られていたから、本当に自分の真の姿を表現
できなくて辛くて辛くてたまらなかった」という
告白をする男性たちが、よくテレビに出演している。
しかも、日本のように顔をボカシたり、声を変えたり
などはせず、実に堂々と顔を出して自分の悩みを
告白する。男性の家族、特に母親も一緒に出演し、
息子の苦しみを共に訴え、かばい、いかに自分の息子は
素晴らしい子であるかを語る。これは本当に素晴らしい
事だと思う。このようなテレビ出演やホモセクシュアル
についての討論会などがたくさん放送され、世間でも
彼らの苦しみの現状が身近に感じられるようになり、
理解が深まって、ホモの存在の違和感がなくなってきて
いると思う。

日本でもおそらく、目に見えないところで多くの
ホモセクシュアルたちが苦しんでいるだろう。
この人たちを受け入れることは、「いかに彼らの存在
に慣れるか」ということ。
どこかの宗教では許されないかもしれないが、持って
生まれたホルモンか何かのバランスが崩れて、こう
なったんだもの。許すも許さないも仕方ないじゃない。
だから、もし、苦しんでいる男性がいるなら、
勇気をもって公の場で現状を訴えたとしたら、
なによりも【ホモセクシュアの問題で苦悩している人々
が多くいる】という事を日本で認知できる。
私もスペインで知らないうちに抵抗なく、同性愛者の
人達を受け入れる、という非常に大切な社会勉強を
させてもらった、と思っている。

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# by amicielo33 | 2020-05-25 16:13  

観光文化編 エッセイ3「スペインの黒い陰 その2」

スタジオの近くの蚕糸の森公園

(さんしのもり)の池で

カルガモの赤ちゃんが孵化した。

ウヨウヨと、小っちゃいカルガモの赤ちゃんが

12羽もいるではないか!

カルガモが孵化するのが毎年、初夏の頃だ。

生まれて4~5日は経っているようで、

たった4~5日で、もう自由行動をする。

生まれたては母カモの羽の中に入るのだけど

数日で‟自由” を覚え、

個人行動が好きな赤ちゃんカモは

冒険家のように池の隅から隅まで泳いでいる。

赤ちゃんカモの泳ぐ(というより水上を走る)

スピードといったら

信じられないほど速い。

そしてめちゃカワイイ!

ずーーーっと見てても飽きない。

こういう小さな幸せな出来事があると、

近所の、特に、ご老人たちに活気があふれ、

頻繁に池に様子を見に来て、

カルガモ談で話が盛り上がる。

すでにそこは密状態だけど、

我が家のペットのように、

今日はあの子がああしたのよ~、

昨日はこの子がこうだったのよ~、

と自慢話に花を咲かせながらエサを撒きまくる。

その中に入って話を聞くのも実に楽しい。

でも、、、

昨年は、8羽生まれて、次の日には

全ていなくなってしまった。

ネコかカラスか、

もしくは人間が獲っていったのか、

公園のあちこちを必死に探してみたけど、

赤ちゃんカモは見事に姿を消した。

数日前に誕生した、この愛らしい12羽。

何羽生き延びるんだろう。

                5月22日

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「スペインの黒い陰 その2」

マドリッドに住む日本人の友人が教えてくれた事だけど
最近では南米からの移民の数が異常に増え、その彼らも
危ないということだ。その友人は3人組に羽交い絞めに
されてケガを負わされたばかり。
このように今、スペインでは移民が非常に多く入り込み、
大きな社会問題となっている。

アンダルシア南端の、タリファという土地には毎日の
ように大量なアフリカからの移民が小さなゴムボートに
乗って、ほぼ毎日流れ着く。
最近では15人乗りのゴムボートに70人の移民が乗りこんで
スペインにたどり着いた。お腹の大きい妊婦もそういう
中に入っている。もちろん全員が無事にスペインに着く
わけではなく、疲労や、泳ぎ方を知らないがために、
溺れ死んだりと、屍となってスペインの海岸に流れ着く
場合が多い。そしてようやくたどり着いても、労働や居住
の許可書を持っていないのでほとんどが国に返されてしまう。
アフリカに追い返されても、職も何もなく、さらに国が
安定せず、かといってスペインに残れたとしても、
スペイン人でさえ多くの人が職を持てない社会では、
これだけ多くの移民を受け入れるだけの経済力はない。
しかし、流れ着く移民の数はとどまるところなし。
これにブレーキがかからず、多くの移民が入り続ける。
彼らが職につくことが出来ない生活難から、犯罪に
つながらないように祈るしかない。

スペインの若者たちのアルコール飲料の増加と、若者
たちが集まるところで売買される興奮剤も、最近の
大きな問題である。
こちらの若者たちのアルコール消費量はすごい。
ハッキリとした量は発表されないのだが、強いお酒を
恐ろしいほどガブ飲みする場面をニュースでよく見るし
15~20歳くらいの5~6人のグループが大きなビール瓶
を持って回し飲みしながら道を歩いているのは、週末に
普通によく見かける場面である。
こちらの若者は週末になると、夜から友達と明け方まで
飲みに出かけたり、ディスコに行ったりすることを
習慣としているが、最近ではアルコール量がかなり
増えている上に、密売されている興奮剤を飲むのが
流行りとなり、それを飲んだ若者が異常心拍数
(1分間240拍も!!)を起こし、続けて死亡したことで
社会の表沙汰になった。
さまざまな興奮剤の種類があり、それを飲むとそれこそ
ハイテンションになって命を落とす危険性を知りながら
スリルを楽しんで薬を飲むのだろう。
それに対して政府は即行で対応して、アルコールを販売
する店に販売時間、販売対象の年齢制限、それを守らな
かった場合の高額の罰金や、アルコールを買う消費者側の
年齢制限の規則もつくった。
しかしこの問題もとどまることなし。
今年のフェリア(春祭り)のレボート番組をしていたが、
こんな伝統あるお祭りでも若者たちはカセータのなかで
興奮剤の密売をしていた。警察がどれだけ厳しく目を
光らせていても、この問題もいっこうに解決しない。

最後にもう一つあげておかなくてはいけないスペインの
もっとも黒い陰がある。
バスク地方独立運動の過激派、ETAのテロ事件だ。
過激独立運動としてスペイン全国で政治家、新聞記者、
医者などを狙って爆弾、もしくは銃撃で殺人を起こして
いたが、最近では一般市民も巻き込むようになってきた。
今まで何十人の罪のない一般市民が、このETAのために
尊い命を失ってきたことだろう。ほとんどが車にしかける
爆弾で、爆発力たるやちょっとやそっとの破壊力ではない。
その車にしかけられた爆弾でまわりの建物すべてを半破壊
するほどの威力である。つい一週間前も、アリカンテの
サンタ・ポーラという所でETAの仕掛けた爆弾が爆発し、
建物の中にいた人々が犠牲となった。

2年前、セビージャでお医者さんがETAに射殺された、
同時刻に、私はちょうど射殺が行われた通りの一本横
の道を偶然にも歩いていた。
その犯人はその場から逃走して、さらに私の家のすぐ近く
の建設中の建物のなかに逃げ込み、恐ろしいほどの警官の
数とパトカーと、さらにヘリコプターによる上空からの
追跡で最後には捕まった。異様な雰囲気で、私は大急ぎで
家に帰って、窓からその様子を伺っていたのだが、生まれて
初めて経験するような、身を切るような緊張感が辺り一帯
に張り巡らされ、とにかくもの凄く恐ろしい思いをした。

このようにテロが起きるたびにスペイン全国民が怒りの
抗議行動をとり、激しくETAを避難するが、今まで何の
足しにもなっていない。これに関しても警察はかなり
動いているはずである。各地でETAに加わった犯人を
わりと捕まえるが、いったい肝心の主犯はどこに隠れて
次のテロを計画しているのだろうか。
いつ、どこでテロに巻き込まれるかわからないという
恐怖感をスペイン国民はいつも背中合わせに感じて
生活している。

たった今、偶然にもアンテナ・トレスというテレビ局で
日本人観光客がいかに狙われているか、というレポート
番組を流した。
「好感の持てる、そしていつもニコニコしている日本人は
高い建物などを見て感激すると、ワァ~!と言って、上を
見っ放しで、盗まれても気が付かない(から気の毒だ)」
と言っていた。しかも、盗まれて警察に来ても、スペイン語
も英語もわからなくて、おまけに恐怖で興奮しているから
警察の対応も難しいそうだ。
最近では中国のマフィアも日本人を狙って、パスポートを
盗んで、それを中国に売るそうである。

日本では「情熱の国」として、華やかさ、闘牛、フラメンコ、
抜けるような青空、ひまわり、で知られるスペイン。
その魅力的な看板に魅かれて訪れる人は多い。
しかし、その太陽が燦々と輝く光の陰には、麻薬、暴力、
移民問題、エイズ、窃盗、テロ事件の増加、などという
360度黒い闇に包まれたスペインの日常生活が存在して
いるのである。

※2010年9月にETAの武装闘争は停止、2017年4月に
 完全武装解除となりETAの活動は今では全て無くなりました
**********************************************

# by amicielo33 | 2020-05-22 19:53  

観光文化編 エッセイ3「スペインの黒い陰 その1」

東京の緊急事態宣言の解除はいつ?

6月がようやく近づいてきて

いよいよクラスを始められるのかな?

もし始まったら、

クラスが密にならないよう、

どんな形でクラスを進めていこうか

先の事をあれこれ考えながら、

仕事がまったく無くなった2ヵ月間を

振り返ってみた。

すご~く長かったようで、

私にはあっという間の2ヵ月だった。

この2ヵ月で私に大きな学びとなったこと、

それは、、、

『なにもない時、出来る事を徹底的に探して、

とにかくぜーんぶ実行してみる』

ぜーんぶやっても収入は当然ゼロ円だけど、

これを実行してみて、

この先、いつの日か仕事を辞めて

やるべき事をなくしてしまった時、

灰色の寂しい毎日じゃなくて、

積極的に探してみれば、

色んな事がたくさんあり、

それらは私を待っててくれる、

という、これからの人生の下準備となる

良い学びを得た。

そしてそのためには健康な体でいること。


やることが山ほどある充実した生活

⇔ 健康な心と体


当たり前で簡単にみえることだけど

実はとても難しいこと。

受け身でいたら決して出来ない。

自ら動いて掴んでいかなきゃいけない。

大切なことを学んだ。

この2ヵ月は無駄ではなかった。

              5月20日

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「スペインの黒い陰 その1」

スペインの平和で明るい部分ばかりが世の中では多く
紹介されるが、当然のことながらスペインにも暗い陰
の部分は多くある。
エッセイの中でもスペイン男のかっこよさ、優しさな
などを話してきたが、すべてがこんなにイイ男ばかり、
なわけがない。

近頃目立って起きている事件に、夫による妻への暴力
がある。DVである。スペイン人は情熱的だけど、
その分、嫉妬深さもそーとースゴイ。
無言でつきまとう陰湿な嫉妬とはちがい、こちらは
やきもちを焼いたらトコトン突き詰める。
男も女も〝心にためる” ということはまずしないから
嫉妬したり、怒ったりしたときは徹底的に言葉で
攻撃をする。仲のいい恋人同士でも、他の人と目が
合っただけでもものすごく嫉妬して、「どうして他の
子と目を合わせるんだ!」とか何とか言って、
大泣きしたり激怒したりするんだから、聞いてる方は
アホらしくなってくる。

でもこの程度ならかわいいもの。
嫉妬のかたまりの夫、絶対的男性優位の夫婦となると
かなりの悲劇的な流れになる。怒鳴りまくってそれでも
感情がおさまらないと、ラテン男の爆発力で妻を
殴るから、警察沙汰になってニュースに出る被害者の
女性たちは殴打されたゾっとするほど悲惨な姿。
死者だってかなりの数を今までに出している。
つい一昨日も同じ日に二つの事件が起きたばかりだ。
一つはベッドの上で妻を殴り殺し、もう一つは妻に
火をつけて焼き殺したというもの。
夫の暴力に耐えられなくなった勇気ある女性たちが
警察、女性保護団体、マスコミなどに訴えたのを
きっかけに、「私も、私も、」という女性が次々と
現れ、夫による家庭内暴力について最近では非常に
注目を集められるようになっている。
スペイン男のやさしさの裏には、大いなる嫉妬と
独占欲が隠れているのであろう。

また、ときどきマスコミや新聞を通して目や耳に
するのだが、日本では絶対に、被害者が顔を
テレビに堂々と出して訴えたりはできないだろう、
という事件に「父親の娘への性的暴行」がある。
驚くべき事実であるが、新聞記事ならまだしも、
父親に性的暴力を加えられてきた女性が、勇気を
持ってテレビに出演して、「こういう経験を持って
苦しんでいる女性たちは、絶対に一人でその苦しみ
をかかえないで、勇気を持って母親や警察などに
訴えて!」と涙ながらに訴える場面を何度も見る。
その勇気に脱帽する。父による娘へ性的暴力など、
人間として許されない事実である。

そして、ずっと前から変わらずにスペイン全体で
大きな社会問題となっているのが〝麻薬患者の
処置” である。スペインは失業率が多く、どう
頑張っても仕事につけない社会的地位の低い人たち、
最初から仕事をする気のない人間などが、次々と
麻薬に手を付ける。
私の住んでいる地区はまぁ命にかかわるような
危険はないけれど、道を歩けば毎日最低5~10人
の麻薬患者に出会う。目も虚ろ、動きもフラフラ
なので直ぐわかる。
警察も最近パトロールをわりとしているが、
麻薬患者たちも警察の目をうまく逃れる。
一見タバコのようなハッシッシという薬物は、
身体への危険度はあまりないというけれど、
細い道でしゃがみこみ、銀紙と薬をあぶって
吸っている横を通るのはやはり気持ちが悪い。

注射を太ももや足の指の間に打っては落とし、
などを繰り返してヘロンヘロンになっている重度
の麻薬患者は、目を合わすことも、歩くことも
出来なくなっているから、横を通ってもわりと
安全だけど、実際に注射をしている瞬間を見ると
思わず吐きそうになる。
この前、口をアングリと空けて、舌の裏の、
多くの部分に注射をしている場面を偶然に
見ちゃって、しばらくの間、気持ち悪くて
立ち直れなかった。注射器は彼らにとって大事な
道具であり、壊れるまで使い回すので麻薬患者
の増大にもつながっている。
もちろんこういった麻薬患者を保護する場所も
ある。しかし一向に減らないのが現状である。

さらに悪いことに麻薬患者は習慣性がある。
一度手をつけると次の薬を買うお金を手に入れる
ため、お金のないものは引ったくり、恐喝、
あるいは殺人まで、何でもするようになっていく。
だから、まず簡単にお金を手に入れることが
出来る方法として観光客や人の集まる所に出没
して強引に盗みをする。
『バックはタスキ掛けにするのが盗まれ難い』
というけれど、私はおススメしない。
たすき掛けにしていたがために、ひったくられる
際、バックが身体から外れず、何十メートルも
引きずられてケガをした人を目の前で何人も
見てきたからだ。
白昼堂々、歩いているお婆さんの首にかかった
金のネックレスを、男が平然とむしり取って
平然と歩いて去ったという男も目の当たりにした。
私も毎日外出するが、いつでも「盗られて当然」
のつもりでいる。
カギ、お金、カードなど絶対に一緒にして持つ
ようなことはしない。バックの中は極力、
大事なものを入れないようにしている。

日本の民家はカギが2~3個あれば家に入れる。
しかしこちらはアバート様式で最低4つ、一軒家
となると10個は必要になる。
どこでもすべての窓に頑丈な鉄条網が付いている。
しかし盗む方はそれを破って入って盗む。
それくらい町には危険があふれているのである。
日ごろ、どんなに注意していても危険な目に
遭うときは遭う。
これだけは本当に「運」としかいいようがない
のが現実である。

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# by amicielo33 | 2020-05-20 14:19