カンテ聞きたいなぁ~
2015年 05月 13日
もう2週間前の話だけど、
5月1日(金)に、イベリアの会社が企画した
「フラメンコフェスティバル」に行ってきた。
このイベントは、かなり長い期間、延々とやっていて、
雑誌やチラシなどにず~っと以前から掲載されている、
イベントの日程や出演者の数が恐ろしいほど大量にあり
ミ~ッシリと隙間なく書かれている文字数が眼に入っただけで、
「あ、もう結構です」 てな感じになっていた。
それに、高度なテクニックをぎゅーぎゅーに詰め込み、
フラメンコを全く感じさせてくれないバイレフラメンコを
見る意欲が、最近になって全く失せてしまい、
ましてや、スペイン人アーティスト達がやる気なしで、
日本人の踊りの伴奏を、延々とするのを見るのも
たまらない気持ちになるので、
この企画の舞台を見に行く気持ちはゼロだった。
しかし、イベリアで仕事をしている私の生徒から、
カンテとギター中心の日がある事を聞き、
「それならば、いざ出陣!」 ということで
5月1日の日に行ってきた。
カンタオールが、 モイ・デ・モロン マヌエル・タニェ ファニジェロ ルビオ・デ・ブルナ
そして、超主役カンタオーラに、マリナ・エレディア。
ギタリストが、ロマン・ビセンティ エミリオ・マジャ マルエル・カサス アントニオ・サンチェス
彼らのカンテとギター演奏がメインで、
その中で、舞台にアクセントを入れるために、
バリバリに踊る4人のスペイン人男性舞踊手が
各々の個性を発揮し合いながら、とても手短かに踊ったので、
カンテとギターが中心の舞台の中、短く、濃いエッセンスのバイレがアクセントで入り、
バランスとして、”これでホントに丁度いい” っていう手応えだった。
やっぱり、カンテ中心になると、ものすご~~く楽しい。
エル・ガジが、この日は出演していなかったのが残念。
モイ・デ・モロンは、彼の独特の渋みのある太い声でとても良かったけど、
もっと落ち着いた、そしてもっとフラメンコの環境が揃ったら、
彼の本当の実力が発揮されるのだろな、と思って聞いていた。
マヌエル・タニェを初めて聞いたのだけど、
彼の声も、カンテも、大好きになった。
ギタリスト達の中で、卓越していたのが、エミリオ・マジャだった!
舞台が始まった頃は、なんとなく、しっくりいってないのか
日本に住みだしてから、やはりエッセンスが消え始めて、
他のスペイン人達と違和感でも感じるのかな、などと、
余計な事を考えてしまったのだけど、
ゲストのマリナ・エレディアのカンテの伴奏をエミリオが全て担当し、
彼女のカンテの伴奏をしていくうちに、
エミリオの持っている本来の実力が、秒刻みで発揮し始め、
聴く側も、瞬時、瞬時に感じさせてくれる、濃厚で色とりどりの
フラメンコエッセンスに反応させられて、
オーレーー! オレィ! オレー!と、
思わず、種類の違う Ole が出てしまう。
日本の、新宿の劇場なのに、
マリナとエミリオがいるステージの、そこの場所だけは、
スペインの、純フラメンコの世界となっていた。
いやいや、本当に、久しぶりに、フラメンコの楽しさを感じさせてもらえた。
そして、たまらなく懐かしい気持ちになって、ワクワクしてしまった。
セビージャに住んでいた頃、カンテってすごいな~、と
どんどんカンテを聞くのが楽しみになり、
カンテの会があれば、すっ飛んで聞きに行っていたので、
日本での5月1日は、一瞬にして、日本からスペインの時代に
タイムスリップしたような気がして、余計に嬉しくなってしまった。
そりゃ、スペインの地で彼らが今回の舞台と同じに歌ったりギターを弾いたりしたら、
きっと何十倍もすごいカンテやギターになると思うけど、
でも、今回は、これで大満足!
優れたスペイン人の歌い手たちは、日本に頻繁に来ているのだから、
日本にいても、カンテを聴くチャンスって、たくさんあるはずなんだけど、
いかんせん日本では、フラメンコっちゃぁ、踊りだけがフラメンコと思って
いつなんどきも、踊りしかやらない。
それこそが、日本フラメンコの大いなる欠点だと思う。
スペイン人の良いカンテを、もっともっともっともっとも~~~~っと聞かなきゃ!!!
楽しまなきゃ!!! 味わわなきゃ!!!
今回は新宿文化センター大ホールという大きな舞台で、
イベリアの企画によってこのイベントが行われたけれど、
サラ・アンダルーサという、イベリアが経営するタブラオでは、
たま~に、「カンテの日」、というのがあって、
スペインの実力ある歌い手たちだけが出演して、カンテを聞けるそうだ。
実は、、、
イベリアから送られてくる、Andalucia時代 の雑誌のライブ情報の欄に、
これまた毎回、大量に日本人舞踊手の顔写真がズラリと並び、
それに、スペイン人の歌い手やギタリストの名前もごちゃまぜで載っているので、
それらを見ただけで、眼がくらみ、めまいが起きるので、いつもスルーしていた。
なので、サラ・アンダルーサで行われているライブ内容は全く知らず、
ましてや、カンテだけの、そんな凄い日があるなんて、ぜぇ~んぜん知らなかった。
てなことで、
そんな貴重な日を全く知らなかった自分に、すごーーく反省。
そして、さすが、こういう事をちゃんと日本で設けてくださる
イベリアの蒲谷社長に、心から拍手を送りたくなった。
蒲谷社長を、私はわりと昔から存じ上げているけれど、
私からは、(言葉が悪いように聞こえるけど、すっごく良い意味で)
「とにかく、フラメンコ・バカ」 な方、と言える。
でもこれは、日本によくいる、フラメンコ通のうんちくを並べたがる
めんどくさい愛好家とは、まったく、じぇんじぇん違う。
筋金入りの、フラメンコを愛し抜く人。
それも、蒲谷社長が心から崇拝するアーティスト達のために、
誰が何と言おうと、一生かけて、蒲谷社長の筋を通す!という方。
(と、感じる。 蒲谷社長、これ読んだら怒るかなぁ)
これだけ個性の強い方(とお見受けできる)なので、そりゃもちろん、
過去から現在まで、大問題は山のようにあったはず、と勝手に想像する。
でも、外部の人間にとっては、そういう内部事情は関係なく、
「とにかく、フラメンコが好きで好きでたまらない」、そんな蒲谷社長に
つい、思わずニヤッとしてしまう。
なぁ~んか、カワイイよね。 (怒られる!)
日本には、数えきれないほどのフラメンコスタジオや、
数社しかないけど、フラメンコ雑誌や、
フラメンコの衣装屋さんとか、
だんだん数が増えてきているタブラオとか、
それぞれ色んな形を取りながらも、「フラメンコ」 という軸で繋がっている。
でも、不思議なもので、
本当に本当に、スペインの、本物のフラメンコをこよなく愛し、
フラメンコへの本物の愛と情熱を持って、
スタジオなり、タブラオなり、紙面なり、
その媒体を使って、フラメンコへの愛情を本気で貫き通しているのか、
それが、自然とわかってくるものなんだなぁ。
これぞ本物のフラメンコ! と、銘打って色々手広くやっているけど、
でもそれは ‶名前が売れて、有名になりたいだけ” じゃん とか
ものすご~くフラメンコを熟知しているような感じで言ってるけど、
‶日本とスペインのフラメンコの違いすらもなんてわかってない” じゃんとか、
そういうのも見えてくる。
でも、それは各々のやりたい生き方や表現方法なので、
どうしようが、何しようが、もちろん自由だ。
ただ、「本当にフラメンコが好きなのか」 が、
絶対に、時間と共にわかる、というのが面白い。
あ、でもフラメンコだけじゃないな。
どの分野でも同じ事を言えるだろうな。
ま、どーでもいいか。
話しが飛んじゃったけど、イベリアの蒲谷社長に、
これからもっと、サラ・アンダルーサでも、劇場でも、
スペイン人の素晴らしいアーティスト達によるカンテの会を
開催してください! と、嘆願書でも書いちゃおうかな。
だって、こういうスゴイ事が出来るのは、日本では蒲谷社長だけなんだもの。
そういう小さなカンテの会が、これから先、細々とでも続いて、
そして少しずつ、スペインの本場のカンテの良さを知る人口が増えていけば、
もしかしたら、「フラメンコ=踊り」 で成立している
日本フラメンコの歴史が変わっていくかもしれない。
とにかく、日本では、スペイン人のカンテを聞けるチャンスが少なすぎる。
フラメンコ大国の日本なのに、、、、悲しい現実だ。
ブツブツブツ・・・・
5月13日
5月1日(金)に、イベリアの会社が企画した
「フラメンコフェスティバル」に行ってきた。
このイベントは、かなり長い期間、延々とやっていて、
雑誌やチラシなどにず~っと以前から掲載されている、
イベントの日程や出演者の数が恐ろしいほど大量にあり
ミ~ッシリと隙間なく書かれている文字数が眼に入っただけで、
「あ、もう結構です」 てな感じになっていた。
それに、高度なテクニックをぎゅーぎゅーに詰め込み、
フラメンコを全く感じさせてくれないバイレフラメンコを
見る意欲が、最近になって全く失せてしまい、
ましてや、スペイン人アーティスト達がやる気なしで、
日本人の踊りの伴奏を、延々とするのを見るのも
たまらない気持ちになるので、
この企画の舞台を見に行く気持ちはゼロだった。
しかし、イベリアで仕事をしている私の生徒から、
カンテとギター中心の日がある事を聞き、
「それならば、いざ出陣!」 ということで
5月1日の日に行ってきた。
カンタオールが、 モイ・デ・モロン マヌエル・タニェ ファニジェロ ルビオ・デ・ブルナ
そして、超主役カンタオーラに、マリナ・エレディア。
ギタリストが、ロマン・ビセンティ エミリオ・マジャ マルエル・カサス アントニオ・サンチェス
彼らのカンテとギター演奏がメインで、
その中で、舞台にアクセントを入れるために、
バリバリに踊る4人のスペイン人男性舞踊手が
各々の個性を発揮し合いながら、とても手短かに踊ったので、
カンテとギターが中心の舞台の中、短く、濃いエッセンスのバイレがアクセントで入り、
バランスとして、”これでホントに丁度いい” っていう手応えだった。
やっぱり、カンテ中心になると、ものすご~~く楽しい。
エル・ガジが、この日は出演していなかったのが残念。
モイ・デ・モロンは、彼の独特の渋みのある太い声でとても良かったけど、
もっと落ち着いた、そしてもっとフラメンコの環境が揃ったら、
彼の本当の実力が発揮されるのだろな、と思って聞いていた。
マヌエル・タニェを初めて聞いたのだけど、
彼の声も、カンテも、大好きになった。
ギタリスト達の中で、卓越していたのが、エミリオ・マジャだった!
舞台が始まった頃は、なんとなく、しっくりいってないのか
日本に住みだしてから、やはりエッセンスが消え始めて、
他のスペイン人達と違和感でも感じるのかな、などと、
余計な事を考えてしまったのだけど、
ゲストのマリナ・エレディアのカンテの伴奏をエミリオが全て担当し、
彼女のカンテの伴奏をしていくうちに、
エミリオの持っている本来の実力が、秒刻みで発揮し始め、
聴く側も、瞬時、瞬時に感じさせてくれる、濃厚で色とりどりの
フラメンコエッセンスに反応させられて、
オーレーー! オレィ! オレー!と、
思わず、種類の違う Ole が出てしまう。
日本の、新宿の劇場なのに、
マリナとエミリオがいるステージの、そこの場所だけは、
スペインの、純フラメンコの世界となっていた。
いやいや、本当に、久しぶりに、フラメンコの楽しさを感じさせてもらえた。
そして、たまらなく懐かしい気持ちになって、ワクワクしてしまった。
セビージャに住んでいた頃、カンテってすごいな~、と
どんどんカンテを聞くのが楽しみになり、
カンテの会があれば、すっ飛んで聞きに行っていたので、
日本での5月1日は、一瞬にして、日本からスペインの時代に
タイムスリップしたような気がして、余計に嬉しくなってしまった。
そりゃ、スペインの地で彼らが今回の舞台と同じに歌ったりギターを弾いたりしたら、
きっと何十倍もすごいカンテやギターになると思うけど、
でも、今回は、これで大満足!
優れたスペイン人の歌い手たちは、日本に頻繁に来ているのだから、
日本にいても、カンテを聴くチャンスって、たくさんあるはずなんだけど、
いかんせん日本では、フラメンコっちゃぁ、踊りだけがフラメンコと思って
いつなんどきも、踊りしかやらない。
それこそが、日本フラメンコの大いなる欠点だと思う。
スペイン人の良いカンテを、もっともっともっともっとも~~~~っと聞かなきゃ!!!
楽しまなきゃ!!! 味わわなきゃ!!!
今回は新宿文化センター大ホールという大きな舞台で、
イベリアの企画によってこのイベントが行われたけれど、
サラ・アンダルーサという、イベリアが経営するタブラオでは、
たま~に、「カンテの日」、というのがあって、
スペインの実力ある歌い手たちだけが出演して、カンテを聞けるそうだ。
実は、、、
イベリアから送られてくる、Andalucia時代 の雑誌のライブ情報の欄に、
これまた毎回、大量に日本人舞踊手の顔写真がズラリと並び、
それに、スペイン人の歌い手やギタリストの名前もごちゃまぜで載っているので、
それらを見ただけで、眼がくらみ、めまいが起きるので、いつもスルーしていた。
なので、サラ・アンダルーサで行われているライブ内容は全く知らず、
ましてや、カンテだけの、そんな凄い日があるなんて、ぜぇ~んぜん知らなかった。
てなことで、
そんな貴重な日を全く知らなかった自分に、すごーーく反省。
そして、さすが、こういう事をちゃんと日本で設けてくださる
イベリアの蒲谷社長に、心から拍手を送りたくなった。
蒲谷社長を、私はわりと昔から存じ上げているけれど、
私からは、(言葉が悪いように聞こえるけど、すっごく良い意味で)
「とにかく、フラメンコ・バカ」 な方、と言える。
でもこれは、日本によくいる、フラメンコ通のうんちくを並べたがる
めんどくさい愛好家とは、まったく、じぇんじぇん違う。
筋金入りの、フラメンコを愛し抜く人。
それも、蒲谷社長が心から崇拝するアーティスト達のために、
誰が何と言おうと、一生かけて、蒲谷社長の筋を通す!という方。
(と、感じる。 蒲谷社長、これ読んだら怒るかなぁ)
これだけ個性の強い方(とお見受けできる)なので、そりゃもちろん、
過去から現在まで、大問題は山のようにあったはず、と勝手に想像する。
でも、外部の人間にとっては、そういう内部事情は関係なく、
「とにかく、フラメンコが好きで好きでたまらない」、そんな蒲谷社長に
つい、思わずニヤッとしてしまう。
なぁ~んか、カワイイよね。 (怒られる!)
日本には、数えきれないほどのフラメンコスタジオや、
数社しかないけど、フラメンコ雑誌や、
フラメンコの衣装屋さんとか、
だんだん数が増えてきているタブラオとか、
それぞれ色んな形を取りながらも、「フラメンコ」 という軸で繋がっている。
でも、不思議なもので、
本当に本当に、スペインの、本物のフラメンコをこよなく愛し、
フラメンコへの本物の愛と情熱を持って、
スタジオなり、タブラオなり、紙面なり、
その媒体を使って、フラメンコへの愛情を本気で貫き通しているのか、
それが、自然とわかってくるものなんだなぁ。
これぞ本物のフラメンコ! と、銘打って色々手広くやっているけど、
でもそれは ‶名前が売れて、有名になりたいだけ” じゃん とか
ものすご~くフラメンコを熟知しているような感じで言ってるけど、
‶日本とスペインのフラメンコの違いすらもなんてわかってない” じゃんとか、
そういうのも見えてくる。
でも、それは各々のやりたい生き方や表現方法なので、
どうしようが、何しようが、もちろん自由だ。
ただ、「本当にフラメンコが好きなのか」 が、
絶対に、時間と共にわかる、というのが面白い。
あ、でもフラメンコだけじゃないな。
どの分野でも同じ事を言えるだろうな。
ま、どーでもいいか。
話しが飛んじゃったけど、イベリアの蒲谷社長に、
これからもっと、サラ・アンダルーサでも、劇場でも、
スペイン人の素晴らしいアーティスト達によるカンテの会を
開催してください! と、嘆願書でも書いちゃおうかな。
だって、こういうスゴイ事が出来るのは、日本では蒲谷社長だけなんだもの。
そういう小さなカンテの会が、これから先、細々とでも続いて、
そして少しずつ、スペインの本場のカンテの良さを知る人口が増えていけば、
もしかしたら、「フラメンコ=踊り」 で成立している
日本フラメンコの歴史が変わっていくかもしれない。
とにかく、日本では、スペイン人のカンテを聞けるチャンスが少なすぎる。
フラメンコ大国の日本なのに、、、、悲しい現実だ。
ブツブツブツ・・・・
5月13日
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▲ by amicielo33 | 2015-05-13 23:38