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観光文化編 エッセイ3「ソレデイイノカ?!ニッポンニャン子 その1」

自粛になってから、新宿に用事があるときは、

東高円寺から歩いて往復している。

それで29日の金曜日に新宿から帰る道で

青梅街道沿いに大勢の人がカメラを持って

み~んな空を見ている。

なんなんだ???と思いながら、

上空を見ても何もなく、

何回も後方の空を見上げながら歩いていると、

突然の轟音。すると、

5機のジェットがスレスレに隊を組み、

実に美しく、豪快に、

そして5本のジェット雲を残して

あっという間に消えた。

それから数十分後に、再び。

いやぁ~きれいだったけど、飛行練習か何か?

などと思いながらスタジオに着き、

ラインを見ると生徒から、

「今日のお昼にブルーインパルスが

上空を飛びますよー!」との連絡が。

ああ!!それだったのね!!!と大感激。

その夜のニュースで、医療関係者たちへの

感謝の意を込めて、ブルーインパルスが

今日のお昼に、病院上空のコースを飛んだと。

テレビ画面に、病院からお医者さん、

看護婦さんたちなどが屋上に出て、

ブルーインパルスに向かって顔を輝かせて

大喜びで思い切り手を振っている。

病院の皆さんの無心に喜んでいる姿に

思わず涙が出た。

もし、命を懸けて頑張っている自分に向かって

ブルーインパルスが飛んでくれたら、

(絶対にありえないけど)

嬉しさと感動で号泣してしまうと思う。

ジェット機とか私は全く興味がなかったけど、

『医療関係者への感謝』として、

これほど素敵なアイディアで

見事な飛行を成し遂げた

ブルーインパルスの存在が、

今日ほど素敵で、

メチャメチャかっこよくて、

惚れてしまうような心になったことはない。

実際見た瞬間は、すごいなぁ、だったけど、

ニュースで全てを知って再度見た時、

あまりの感動で鳥肌が立った。

一生忘れられない素敵な出来事だった。

                5月31日

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※何度も書きますが、このエッセイは2002年に書いた
ものなので、今と事情が違うことが多々ありますので
昔の時代はこうだった、と思いながら読んでくださいね。

「それでいいのか?! ニッポンニャン子!その1」

セビージャでもよく見かけるし、いつもいつも
「なんでそうするの?」と思わされる存在がいる。
ニャン子ちゃんたちだ。ニャン子ちゃんと言っても
もちろん本物の猫ちゃんたちじゃない。
ここスペインに山ほどきている日本人のフラメンコ
留学生たちだ。
「ああ、夢のスペイン留学!」なんて緊張と不安と
期待に胸膨らましてきても、ありゃりゃ、
どこのスタジオに行っても70~80%が日本人。
先生までが「イチ、ニー、サン、ダメダメ」なんて
片言の日本語でしゃべってくれる。
フラメンコ留学生の日本人たちがこちらの経済を
うるおすことに、かなり貢献しているだろうナと、
思わされるほどその数は多い。

そんな中で、本当に必ずと言っていいほど遭遇
する現象の一つがこの「おニャン子ちゃん現象」
なのダ。比率からしてみると少数なんだろうけど
狭い町の中で必ずいつも目や耳にするからなぁ。
それがどんな現象かって?

スペイン男のカッコよさ、ハンサムさ、優しさ、
それはもう特別だ。モデルのようにハンサムな
男たちが右を見ても左を見てもウヨウヨいる。
(当然イモ男も山ほどいるけれど)
スペイン語でイイ男のことを「グァッポ」と
いうんだけど、日本の少女漫画に出てくるような
グァッポがそばに寄ってくると、突然、始まる
おニャン子ちゃん現象。
今までまるで「男なんぞ無縁です」といった感じ
で姿勢を正していた子が、突然身をよじくねらせて
ニャニャニャア~~ンてな具合に変身しちゃう。
え?別人?と驚くほどの変わり身の速さ。
人生で、映画くらいしか外人男と接せない
ことからくる外国人コンプレックス?

道で通りすがりにグァッポを見るのと違って、
そのグァッポと真正面で話すチャンスがあるとする。
ラテンのグァッポは確かに超ハンサム。
どの角度から顔を見ても、美しくて見とれる♡
眉毛も濃く、まつ毛も長く、目の色も美しく、
鼻もスッと高く、口元も素敵。
こんなグァッポが目の前に現れ、その美しい瞳で
見つめられたとたん、おニャン子心を持つ留学生は
突然変異を起こすのだ。そりゃぁまぁすごい。

でもそこまでならまだいい。勝手にど~ぞ。
だけど、そういう女の子に目をつける悪いスペイン男
もまた山ほどいるのだ。
日本人以外の、要するに「外国人女性」たちは、
どんなにハンサムであれ、よく知らない男性には
実に冷静に対応する。嫌だと思ったら実に冷たく
対処する。チラリと見て、首を振って終わり。
それに対して日本人の女の子はどんなアホな事を
言っても必ず「ニャン☆」と言って笑って喜んで
くれる、ということを彼らは知っているのだ。
だから簡単につけこまれ、あっと言う間にオトコに
心を奪われ、フラメンコもそっちのけ。
あ~~あ、またここでも悲しき留学生の登場。

一番多いパターンがナンパされるケース。
彼らは日本の女の子がすぐに”落ちる”のを知って
いるので、すり寄ってきては、さっき会ったばかり
でも「君を愛している!もう我慢ができないんだ」
なんて甘~くささやく。日本でもし日本の男が
こんなことを言ってきたら、バッカじゃないの!
と思って、怒るか笑い飛ばすかして蹴り一発いれて
終わりとなる。
それが、ナゼか!! どーゆーわけか!!(私は完全に
首の青筋立てて叫んでます)スペイン男が言うと、
「あぁ、私もよっ。二人は出会うべくして出会った
んだわ~!」などと言って、スペイン男の言うことを
疑うことなく信じる子がいるのだ。

誘う方にしたら、とにかくベッドインだけが目的
だから、そりゃ何でも言うわ、言うわ。
それに比べて、誘われた方は日本でこんな経験
したことがないから、もうお手上げ。
完全に信じて舞い上がっている。
仮に、その時にベッドにたどり着けなかったと
しても、精力の強いラテン男はセックス達成まで
実にマメに誘いをかけてくる。電話番号を聞いて
次の日から徹底攻撃をかけてくる。
”そんなヤツに電話番号なんて教えなきゃいいのに”
と思うけれど、わりと直ぐに教える子が多いのよネ。
それでも一応、おニャン子ちゃんたちもチビっと
は「まだあなたを知らないから」とか「まだそんな
ことデキマセ~ン」なんて拒んでいるのも耳に
するけれど、それも2~3回まで。結局はベッドイン
するのがほとんど。

その後はこれまたいろんなパターンへと進展する。
本当にスペイン男がニャン子ちゃんに惚れちゃって
ラブラブの仲になる場合だってあるし、目的達成後は
すぐにポイとされることもある。
もちろん、最初からお互いに真剣に、純粋に、
恋愛して、結婚へと進むことだってある。
そして、中には、日本にダンナも子供もいて、
それでもどうしてもフラメンコを勉強したいと、
家族を残してスペインへ。そしてスペイン男と恋に
落ち、日本の家族を、子供を捨てて!? そのスペインの
男と駆け落ちした話も最近聞いたところ。
どうなってんの???
フラメンコ勉強しに留学したんじゃないの???
なんかね~~~、他人のことだからどうでもいいけど、
そういうおニャン子のせいで、まじめにフラメンコを
勉強している日本人女性までも、”ニホンのオンナは
すぐにオチル” なんて思われたくないよ~!

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by amicielo33 | 2020-05-31 17:11  

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