原点に戻って

3日前の1月6日に、タブラオ・エスペランサで毎年行われる、

恒例の新春ライブの初日が終わった。

この新春ライブには、まだ私がスペイン在住の頃、

スペインと日本を行ったり来たりしていた時代の

2003年から毎年欠かさず出演させていただくようになって、

数えたら、、、今年で15年目!になるではないか!

今、指で数えて、エッ!と叫び、ジワッ!と冷汗が出た。

15年なんて、、、0歳の子が15歳になることで、

アタシ、すごいババアになってるじゃん。




実は、昨年から自分に対して、強い反省点と同時に、ハッキリした目標を持っている。

それは、「フラメンコの原点への回帰」。

いつも、舞台で踊り終わった後に自分に痛烈に感じる、

「フラメンコと自分の距離」。

スペインのフラメンコに直接触れるチャンスから遠ざかっている日本の生活で、

自分に足りないもの、そして、自分に必要なもの、

これらと向かい合って、それを解決するために何をすべきか、

ずっとずっと考えていた。



そして、今のバイレフラメンコの流行で、「最高技術満載の踊り」が称賛される中、

それらに全くフラメンコを感じない自分は、

何を自分の軸として、ブレずに、フラメンコを踊りで表現できるのか、

これについても、ずっとずっと考えていた。



そこで、ハッとさせられ、カッと身体が熱くなる、

そんな感覚を甦らせてくれたのが、

「フラメンコの原点に戻ること」だった。



私がセビージャに住んでいた頃は、まさにフラメンコの黄金期で、

スペインのアーティスト達から発するフラメンコは、

混じりけのない、純100%の純金の塊り、

飾り気なしの真っ向勝負、

そして屋久杉のような、誇りと威厳に満ちて

大地から堂々と生えている太い幹のような、

そんな、濃くて深くて強いフラメンコだった。



それを、目の当たりに見て、聞いて、

どれほどの激しい感動をもらえたことか。

自分にとって、一生の、最高の宝物。

その宝物を、決して忘れてはいけない。

あの時代の、あのフラメンコの感動を、決して忘れてはいけない。

そこに戻って、本気で取り組まなくては!

と、強く、強く思うようになっていったのだ。




そしてちょうど、新しい踊りも作らなくてはいけない時期だったので、

その初披露として、新春ライブにタイミングを合わせて、

昨年の10月から「タラント」を作り始めた。

私の一番の好きな踊りがシギリージャ。

その次がソレア。

この二つだけで十分幸せなんだけど、2拍子系を持っていないのも恥なので、

2拍子で重みのある、タラントにしたのだ。




このタラント作りには、ほんと~~~~に時間をかけた。

一つ一つの動きや音に、

これはタラントにふさわしいかどうか、を考えて考えて考えまくり、

踊りの流れも、これでいいのか悩みまくり、

タンゴになってからも、タラントの中でのタンゴになっているのか、

考えまくり、悩みまくり、

結局、12月末までの3ヶ月もかかって、ようやく作り上げた。



私は、創作が始まると、日々、他に何も手がつけられない状態になり、

クラスの仕事と食事と睡眠以外の時間は、

土日も一切なく、ほぼ全て、創作の時間になってしまう。

スタジオにずっとこもって、ずっとアレコレ考え、悩みまくっても

全く苦とも思わず、永遠と、創作に没頭する。

自分で、これは一種の病気なんだな、と自分で思ってしまう。



こうして、ほぼ95%、自分で納得できるタラントが出来上がった。

自分では納得していても、

でもこれが、第三者の目と耳で、原点に近いタラントになっているかはわからない。

とにかく、このタラントを今年は、舞台でしっかりと踊り込んでいこうと思う。

まずは、新春ライブ。

21日と22日が残っている。

ありがたいことに、既に満席・立ち見とのこと。

3月には小松原庸子先生の舞台でも踊らせていただける予定だ。

お客さんに、タラントを感じていただけるように、

全身全霊で踊ろうと思う。



人生の宝物である、「スペインで得た原点のフラメンコ」に

常に目を向けて、

今年も頑張ろうと思う。


                           1月9日

















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by amicielo33 | 2017-01-09 17:39  

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