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    表現力

今日は、「表現力」について。


人間誰しも感情があって、生きていれば必ず、日々何かしら、

感情を動かされる事に出会う。

喜び、悲しみ、怒り、などを、笑ったり、泣いたり、イライラしたりと、

心で感じることを、顔や身体を使って表すわけだ。


だから、何かに対して「感じること」は、人間であれば全員、経験者であり、

生きている限り、自分の感じたことを表現することで、

他人はそれを感じとり、相手に配慮したり、自分とはその感性が合う、

合わないなどの判断をして、人間関係保持に役立てたり、目安としたりする。

時には自分だけの世界で、無意識にニヤニヤ、ウフフ、と顔がほころんだり、

わんわん泣いたり、一人で空間に向かって遠慮なく自己表現したりする。

とにかく、人であれば絶対に、感情を表現して生きているノダ。



しかし、それが 〝踊りを通して表現する” となると、

人によってはエライ大事であり、ものすごーく難しい事になる。

なぜ、今回このテーマについて書いているかというと、

先々週にあったスタジオコンサートで、ソロで踊った生徒達の踊りを見たばかりで、

表現力について、いつにも増して考えさせられたのと、

今、新人公演の振り付けをしている中、表現力が絶対に必要な踊りなので、

そんな中、ど~~~~~~しても、表現出来ない生徒達がいて、

それで、どうやって、指導してあげたらいいのか、

ものすごおおおく、頭をかかえているからなのだ。



表現力が足りない、もしくは表現力のない人の共通点がこれだ。

 
    ■ 表現すべき感情を想像して、再現できない(らしい)
 
      そして技術面ばかりをいつも気にする 


例えば、《 両手を、天に向かって差し出すような振り付けがあるとする 》

  
例えば、悲愴かつ、壮大な曲で振付けているとして、

両手を差し出す振りのニュアンスを伝えるために、

「自分の大切な人が目の前で死にそうになっている時、泣き叫びながら

天に向かって、『お願いです!助けてください!』 と、

両手を差し出した時を想像してみて。そんな気持ちで両手を差し出す感じなの」

と、このように説明して、そして見本を見せるとする。



表現が出来る人は、すぐに、まさにその通りの気持ちを再現できるのだけど、

表現が苦手な人は、やはり何度やっても、要求する表情がなかなか出てこない。

やろうとしているのは、わかる。  

でも、顔に、身体に、その感情が出ない。




そういう人たちを見ていると、どうもそういった場面の想像が出来ないのか、

もしくは〝場面″ は想像しても、その 〝感覚″ を想像できないのか。。。

長年の指導をして、技術ではなく、表現力不足の生徒たちを見てきて、

想像力はあるはずなんだけど、「想像して感情の再現する」ことがわからないみたいなのだ。

そして、「両手の角度が悪いんですよね」とか、「もっと顔を上に上げないと

いけないんですよね」、とか、表現より技術の事ばかりをいつも気にする。

ということは、大切な人が死にそうな状況、親や家族や、好きな人が

実際にそういう状況に陥って、どん底の悲しみや恐怖を味わった、という

人生経験がないから、技術のことしか考えられないのか。

はたまた、技術の事ばかりを気にしているから、想像力の妨げになっているのか。




日常生活で、やれ、気分がブルーだとか、

胸がキュンとなってナミダ出た、とか、

そういう普通の表現では、芝居や踊りでは足りず、観ている人に伝わりづらい。



日常生活の中でも、特別な何かが起きて、そして特別に強烈に感じた時と

同じくらいの感覚を再現して、それを表情に表すと、ハッキリと人に伝わるのだ。

だから、その強烈な気持ちを経験する、日常生活での出来事がないと、

その気持ちが理解できないし、もちろん想像できないと思う。

そう、これこそが、人生経験。

人生経験を豊富に体験している人は、幸せより、究極の痛みと苦しみを

経験した割合の方が多く、それゆえ、いつでも、経験した痛みと苦しみを

すぐに思い起こすことが出来るようなのだ。






急に書き疲れちゃった(^_^;)

話も長くなってしまったので、続きは、またすぐ書きます。


おまけに、お腹空きすぎて、集中力不足ナリ。

お家に帰って、ご飯食べます!


                                 7月2日









 




     
   

   

by amicielo33 | 2013-07-02 18:02  

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