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空手&フラメンコ

先週の日曜日、とっても興味深い、とっても面白いステージがあった。

私の舞台を、昔からすべて見てくださっている空手の宗主・荒井先生という方がいらして、

その先生が、新たな試みとして、あの、タブラオ・カサ・デ・エスペランサで、

空手&フラメンコを組み合わせたステージを披露なさったのだ。


 
   ゲ~~~~!!! フラメンコと空手~~~!? 変だヨ~~~~~!!!


と言うなかれ。 

そして、『フラメンコの音楽とコラボして空手と一緒に踊るんですかぁ?!』なんて、

おったまげるほどアホなことを言わないでヨ。

私のブログに時々出る、ウルトラ軽い生徒のMちゃんは

案の定、想像していた通りに同じことを言ったので、

「アホッ」と心の中でつぶやいて、私の視界からMちゃんを消した。


このステージ、実に、実に実に実に勉強になる、それはそれは興味深いものだったのです。





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(ステージ中央で、太極拳模範演技をしていらっしゃる荒井先生)



言っとくけど、、、

荒井先生は、ただのフラメンコ好きなミーハーな空手の先生じゃぁ、
絶対にあ~~~~りませんからね。

ただの軽い思い付きでやる、浅はかな空手の先生じゃぁ、
絶対にあ~~~~りませんからね。

それはそれは、すごい方なのです (@_@;)


私のようなヒヨっこが偉そうな説明をするのは、はばかれるのだけど、

武道の道を長年歩まれていらした荒井先生だからこそわかる、見える、そして感じる、

「観点・視点・感性」で、フラメンコを踊る人から生み出される動きと流れ、

そして武道の動きから生み出される動きと流れ、

その両者に “動きの「美」” があるという結果を見出し、

それをどのような形で発表できるかずっと考えていらして、

そしてようやく先週の日曜日のステージにつながったのである。



  「美~無から無への狭間」という題。


フラメンコと武道。 

共通するのもがないようで、実は、驚くほど、動きの本質に共通点がある。

もちろん動きの形も、背景も、意味も、文化も、全く違う異質のものだけれど、

特に空手の動きは、一切無駄がなく、流れ、軸、重心においては、まさにあっぱれ!

いやいや、空手の完成された形(かた)と動きは、フラメンコの動きと比べたら、

はるかに質とレベルが高いのがよくわかる。


フラメンコの踊りは、踊りとして独立させ、

空手、太極拳の武術は武術で独立させ、

武術をメインとして、荒井先生はステージを構成なさったので、

和のものに、異質のフラメンコを入れ込む不自然さもなく、

見ている側は、次々と目の前に繰り広がられる様々な動きに対して、

実に純粋に、そしてシンプルに、「へ~~~、すご~~~~いなぁぁぁ」を連発した。

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(私の生徒のNちゃん)

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(荒井先生のお弟子さん)



フラメンコやる人が、あのようなレベルの高い空手を見ると、かなり勉強になると思う。

最後の締めで荒井先生が、「静と呼吸だけの動き」から、究極の力を生み出し、

我々には全く見えない速さで、厚い板を一瞬にして、実に美しく割った時の驚き。。。


    恐れ入りました。。。。

    フラメンコ界、まだまだまだまだ、修行が足りんです。


力で体を動かすものではない。

力が抜けた、その瞬間と、その先端に、人の心を驚かすほどの、

気と緊張と静の世界が生み出される。


    恐るべし、武術の世界。。。


フラメンコ舞踊界、動きの勉強も死ぬほどしないといかんわ、

フラメンコの勉強も死ぬほどしないといかんわ、

ホント、死ぬほど勉強しなきゃいけないことがあり過ぎ。。。


まさに、『勉強と反省のステージ』でした。


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                                       12月15日

by amicielo33 | 2012-12-15 19:09  

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