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    やっと新年迎えました

高円寺にある日本で最も古いタブラオ、「カサ・デ・エスペランサ」。


毎年恒例となっている「新春ライブ」が、今年は1月18日でもって終了した。

オーナーの田代淳さんのご厚意で、毎年出演のお声がかかり、

あれこれ、もう10年以上続けて出演させていただいている。



なので、新しく年が明けてのイベント第一号として、必ず、

このエスペランサでの新春ライブがあるので、

もうこのリズムに慣れちゃって、

新春ライブが終わって、そこで初めて、「ああ、新年を迎えた!」という感じがするのだ。

てなことで、今年も無事に3日間の役目を終え、

先週の日曜日に終了し、やっとこさ、私の新年を迎えたのでありました。



昨年は、いくつかの新しい曲の準備で四苦八苦し続けて、

特に、8月から12月までの5ヵ月、

自分で、私はなんとマジメでエライのだ!と思うくらいに、

ひたすら踊り作りに打ち込み続け、仕事以外の時間は全てスタジオにこもり、

朝も、昼も、夜中も、ずーーーーーっと、ひたすら踊りながら、

あーだこーだ、 うんにゃ、これじゃぁヘンでしょ、 いやいや、やっぱこれだし、、、

と、本当に毎日毎日1mm進んでは、次の日には1cm戻り、と、まさにこの感じで

50mに、やぁ~っと達した、ってな具合だった。

どんだけ大変だったか。。。



まだペーペーな頃は、誰かに習った振付も混ぜちゃって、

実にオーソドックスな進め方で、サリーダ、1歌、エスコビージャ、2歌、、、と、

要するに、普通の1曲を踊れば良かったんだけど、

今みたいに、ある程度 中堅のババアになって、

なんでか知らないけれど、「重鎮扱い」をされる立場になってくると、

タブラオ用に普通の流れの1曲を踊ればいい、

なあああんて、そんな事は出来ない立場になってしまっているのだ。



タブラオでも舞台でも、必ず、ラストをしめなきゃいけなくなると、

お客さんからの目は、必ず、「ラストで踊るからには!?」、という期待と、

それに加えて、私の踊りを見たことがないお客さんは、

AMIさんの踊りってどんなの???という好奇心と、

半分の人は冷めた目で、袖をまくりながら、

「さてさて、どんな踊りをするか、とくと見させていただこうじゃ、あーりませんか」 と、

ま、こんな感じで見られる感じがするので、

こうなりゃ、ふつーの踊りを踊るわけにはいかないのでありまする。



スペイン語で言うと、「espectacular(エスペクタクラール)」、に振付けて、

踊らなくてはいけないのだ。

日本語で、うまく言えないけど、、、、

劇的に、壮観な感じで、印象的に、時には華々しく、

みたいな感じかな。 

あ、そうそう、「大きな劇場で踊って通用する踊り」、これです、これこれ。


普通の流れでも十分に起承転結があるのだけど、

さらにもっともっと工夫を凝らして、

視覚的にも音楽的にも、印象的に、劇的に、

でも必ずフラメンコが一番に出るようにしての上で、起承転結にまとめ、

でも、それをお客さんに長く感じさせないようにするには、

相当踊り込んで、自分が踊ってて短く感じるくらいにならないと、

確実に、お客さんにとって 「つまらない長い踊り」 になってしまう。

それに、もちろんゼロの状態から、パソと動きを一つ一つ全て自分で創らなきゃいけないので、

だ、か、ら、えらい大変なのである。



そんでもって、へタッピ―な踊りをしてしまうと、

「名前ばっかりで、大したことないじゃん」、の一言で終わってしまうので、

まぁ、そう思われても仕方ないけど、

極力、そう思われないようにしなくちゃいけないのが、プロの立場なのだ。



さあ、新春ライブが終わったから、

今日から、3月の舞台の準備を始めなくてはいけない。

小松原庸子先生の45周年記念公演に声をかけていただき、

なんとなんと、あのフラメンコピアニストの「ドランテ」の生演奏で、

スペイン内戦で失った恋人を想う、そんな作品を、踊らせていただくことになった。

それはもう、私には、本当に驚きで、メチャメチャ嬉しい事ですヨ!

なんてったって、ドランテの生演奏で踊らせてもらえるのだもの!



一昨年の、日本フラメンコ協会新人公演で、私の生徒達に

「Las Alas y Los Gritos ~羽と叫び~」、というタイトルで振付けをして、

彼女たちはそれを見事に踊って、群舞賞を受賞した。

この時に選曲したのが、偶然にもドランテの曲だった。

ドランテが作る曲は、静かさの中に、底が見えない深さを感じるものが多い。

敬意を持っていつもCDを聞いていたので、

そんな彼の生演奏で踊らせていただくのは、本当に身に余る光栄なのだ。

この作品の踊りの振付けは、私が自由に振付けて踊っていいワヨ、と庸子先生から

言われているので、またアレコレアレコレ、悩み苦しみながら作っていこう。



小松原庸子先生の舞台の次の日に大阪に行き、

向京子さんという大阪の、素敵な踊り手の方のリサイタルで出演させていただくになっている。

彼女の大事なリサイタルで、大切な場面の踊りの振付を頼まれているので、

それも、今からアレコレアレコレ考えて、振付けていかなくてはいけない。


それと同時に、自分用の新しい踊りも作り始めないと、

いざという時に時間がなくなって、非常に困るので、この3つで

またまた、スタジオに缶詰になって、創作活動の毎日に明け暮れる事になる。



えらく、いっそがしくなるけれど、これもいつもの事だし、

大好きなフラメンコで、悩み苦しむのは幸せ、と思わなくちゃ。

未だ初詣に行ってないので、今週中に必ずお参りして、

今年一年の夢と希望を掲げながら、振付と練習の鬼になりますぞよ!!!


庸子先生の舞台と、向京子さんの舞台を観に来てくださる方、

どうぞ、チケットのお申込みは私の方によろしくお願いしまぁぁぁす!← 宣伝!



最後に。

私は髪の毛が短いので、モーニョ―を作る時にはロングの付け毛を加えるのだけど、
新春ライブで大汗かいたので、その付け毛を洗ってベランダで干していたら、
水滴が素敵に光っていたので写真を撮りました。
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ではまた~!
変な写真でごめんあそばせ~037.gif


                                   1月26日





                       
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by amicielo33 | 2015-01-26 21:01  

  「フラメンコを踊りたい」って思う人たちへ

自分も昔そうだったけど、

どうやったらフラメンコらしく踊れるんだろうって、

フラメンコ研究生はいつも頭を抱えてる。


振付けも一応マスターして、そして一生懸命に練習して、

スペイン人の踊り手の映像を見まくったりして、

自分なりにイロイロと研究しても、

ど~~してもフラメンコらしくない気がするし、

フラメンコの味すらも出てないような気がして、

「どうやってもフラメンコにならない」 という悩みに。。。



それで、私の経験を含めての話だけど、

日本では、フラメンコの研究生、もしくは練習生って、

必ずどこかの教室に所属して勉強して、

そして別の教室で魅力的な先生を見つけたら、

習っていた教室をやめて別の教室に移動したり、

今の時代では、日本でもスペイン人などのクルシージョを簡単に受けられるので、

そういうところに通ったりして、

自分に合った勉強方法を見つけながら

フラメンコらしくなるように勉強をしていくのだけど、

悲しいかな、かなりの年月を重ねても

そう簡単には、フラメンコにはならない。



もちろん、「フラメンコっぽい振付け」 を踊れば、

少しはフラメンカに踊っているように見えるけれど、

スペインのフラメンコの観点から言うと、

それは、表面を飾っているだけ。



ってなことで、いきなり厳しい結論になってしまうけど、

スタジオをいくつも移動して、いろんな先生に習おうが、

スペイン人のクルシージョをいくつも受けようが、

今の自分を、まず変えられない。



ただし、肉体的条件次第で有利な場合は出てくる。

人それぞれ、持って生まれた身体の条件というのがあって、

生まれながらに身体的能力を持っている人は、

絶対的に有利であるのは言うまでもない。

そういう身体を持っている人が、肉体訓練をしたら、

自由自在に身体が動くし、ガンガン踊れるようになる。

だから、先生のコピーを出来ちゃうし(これは勉強過程では絶対に必要な事)

フラメンコらしく見える振付をマスターすることが出来る。



このように踊れちゃう人を、フラメンコをあまりよく知らない人から見ると、

めっちゃめちゃカッコよく見えるし、

ものすご~くフラメンコに見えるし、感じちゃうし、

とにかく、すっごいフラメンコの踊り手に思えちゃうのだ。



でも、フラメンコをよ~~く知った人が、

身体がものすごく動く、まるで体操選手のような身体能力を持った踊り手が

バリッバリに踊る姿を見ても、

悲しいかな、全くフラメンコを感じないのが常なのだ。

「踊る事がうまい」、と思うけど、「フラメンコじゃない」 のがわかってしまう。



自分に身体的能力がないと思う人は、

別にガッカリする必要も全くない。

へタッピ―な踊りだって、

人の心を打ち、人の心に一生刻まれるフラメンコを踊る事を

もちろん、、、いや、もちろんどころか、絶対に出来るのだ。



と、色々と話の方向がズレちゃっているように見えるかもしれないけれど、

今まで私は何度も何度も言い続けてるし、

今日のブログでも声を大にして言いたいのは、


「フラメンコ」を本当に踊りたいのなら、

① スペインの国を知って

② アンダルシアの土地を知って

③ スペインの人々をたくさん知って

④ スペインの昔のフラメンコアーティストをたくさん研究して

⑤ スペイン語を理解できるように徹底的に勉強して

⑥ スペイン人のフラメンコのカンテを心から好きになって

⑦ スペインの古いカンテや、へレス、カディス、モロン、レブリハーノとか
   地方色の強いカンテを、聞いて聞いて聞きまくって、

⑧ スペイン人の踊りを見て、学んで、研究しまくって

⑨ 自分の人生を襲う、たまらない辛さ、悲しさ、口惜しさと闘い続け

⑩ そして幸せや喜びの感動で、心をいっぱいにする


こういう事を、24時間、365日、それを何年も何十年も続けていけば、

絶対に絶対に絶対に、我々日本人の誰でもが、スペインのフラメンコに近づくことが出来る。

身体が固かったり、手足をすぐに動かせない人や、

トロい人、踊りにぜ~~んぜん向いてない人だって、

今こうして挙げた10個の事を何十年と続ければ、

いつぞやか、フラメンコになってくるのだ。



フラメンコを心から好きであるなら、

そして、心の底から「フラメンコを踊りたい」、と思うのなら、

じっくりと年数をかけて、ぜひやってみてください。

5~10年で結果を出そうなんて、フラメンコはそんな甘いもんじゃありません。

「私はフラメンコにならない」 と、振付けだけを見てどんなに悩み倒しても

絶対にフラメンコにはなりませんぞ。




                                   1月13日
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by amicielo33 | 2015-01-13 23:59