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   昔のエッセイだけど

あ~もうソチ冬季オリンピックが終わっちゃう。。。

さびしいなぁ。

真央ちゃんのソチでの最後の演技は、一生忘れる事の出来ない、

最高かつ、静かで崇高な意志の強さを、世界中に見せてくれた

素晴らしい演技でしたねぇ038.gif


演技が始まる時は、「お願いだからもう転ばないで~!」と

冷や冷やしながら見ていたけれど、

最初のトリプルアクセルを成功した時、ドバっと涙が噴き出し、

ピーンと張りつめた空気の中で、スピンやジャンプをするたびに、

もうどうにもこうにも嗚咽が止まらなくなり、

「オェッ オエッ(吐いてんじゃないヨ)、真央ちゃああああん、

ウウウウウウ、、、そうそう、真央ちゃんの実力って~~ ウウウ、、、

真央ちゃんのやりたかった演技って、

それなのよねェェェェェ~!!! ウェェェェェェ~~ン!!!」


と、泣く事を全く予定していなかったアタシは泣いて泣いて泣きまくり、

演技が終わって、真央ちゃんが顔をくしゃくしゃにして涙をこぼした時も、

一緒にウォ~~~ンと泣き、

会場で生で見ていたファンの女性たちも大泣きしているのを見てさらに泣き、

高橋大輔くんが目を真っ赤にして泣いているのを見て、また嗚咽して、

NHKの現地で放送している女性アナウンサーも

泣きはらした目で、司会をし始めた時も

またヒェェェ~~~ッと、泣いてしまい、

結局、またその日も明け方まで試合の全てを見て、

泣き過ぎと睡眠不足で目がパンパンになっちまいました。

いやいや、よー泣いてしまった。。。



ところで、引っ越しの片づけの未完成部分がまだあって、

先日、ひょんなところから、かなりの昔、フラメンコ月刊誌パセオに

11回の連載約束で書いたエッセイが出てきた。

「走れよ、走れ!! その澄んだ瞳のままで・・・・」というタイトルだ。


へぇ~っと思いながら、読み返すと、

もう今では決して書けないであろう、まさに私がスペインに住んでいたからこそ

書けた生の声のような内容と感覚で書いてあるので、自分が書いたものだけど、

つい、他人の文章のような感じで読んでしまい、

おっもしろーーーい!!!と、自分で受けてしまった。

2002年発行のパセオなので、もう12年前のエッセイだ。

もし、奇跡的に読んでくださっている方もいるかもしれないけれど、

ちょっと自分で受けちゃったので、何作か、ピックアップしてここに載せちゃおうと思う。


実は、第1作目と2作目が、当時もパセオが軽い調子で「留学しよう!」を連呼していて、

日本からジャンジャン留学生が来る問題に対して、私の怒りを含めた巻で始まっている。

私は昔から、パセオのミーハー的な乗りの内容が大嫌いで、日本のフラメンコを

間違った方向に持っていきそうな流れに対して強く憤りを感じていた。

しかし、フラメンコのプロの人たちやスペインのフラメンコを大事にしている愛好家達は、

みんなそう思っているのに、誰もパセオに何も言わないので、

私だけでも伝えねば!と思い、それをパセオの記者の人達に再三伝えてきた。

(だから昔から、私はパセオからかなり煙たがられている(笑))



その怒りとスペインでの現実を書いた第1回目のエッセイが、その当時少し問題になって、

その内容をちゃんと受け止めてくれる人達と、金を払って留学するのだから、

エラそうに批判するんじゃない、という猛烈反対意見も出た。


ま、このような難しいテーマは、しょっぱなから載せないで、

わりと楽しいテーマの巻を載せたいと思う。

まぁ読んでくださいマシ。


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AMI‘sエッセイ  走れよ、走れ!!その済んだ瞳のままで・・・・

058.gif「お茶目なアンダルシアの男性たち」


フラメンコを通してスペイン、特にアンダルシアの人間像を想像すると、

彼らはなまけもので、仕事をしていないイメージがある。

ところがどっこい、主婦たちは日本の主婦の10倍家事に専念し、

それ以外の、たとえばサラリーマン達は朝7時起きで出勤し、もちろん8時間労働をこなし、

会社によっては日本のように残業、残業で追いまくられている人たちだっていっぱいいる。

アンダルシアに来たらぜひ、人気があって混んでいるバルに立ち寄って、

そこで働くカマレロ達の(ウェイター)仕事プリを見るのをお勧めシマス。

スペイン人の仕事パワーを目の当たりに見れる最高の場だから。

あれは先祖代々、肉喰ってるエネルギーの人種だからこそ、と感動しますゾ。

そんなスペイン人達、今回は男性に絞って話を進めるけれど、

彼らは一般的に日頃から性格が明るく、グラシア(愛嬌)がある。

もちろんクソマジメ、陰鬱、粘着質男だっているけれど、

一般的におしゃべり好きで、そして愛嬌があるからカワイイのだ。

いきなりオトコの話になってしまうけど、今回は私がそれでカンゲキしちゃったお話を

みなさんに2つお話ししたい。


最初は、間違い電話の巻。

どの国でも間違い電話はあるが、日本で、こちらが間違えて、それを男性が取った場合、

恐ろしいほど冷やかに「違う」と言い、悪かったと思って心から謝っても、

返事もせずにガシャンと電話を切られ、ずっと苦い思いが残るほど。

それがうっかりして、スペインで私が間違い電話をかけてしまった時のお話。


 私: 「オラ、☆☆☆さんのお宅?」 (スペイン語ですぞ)

男性: 「違いますよ!」

 私: 「エッ!ゴッ、ゴメンナサイ!うっかりして番号を間違えちゃいました!
    本当にゴメンナサイ!」

男性: 「ペラテェー!(ちょっとマッタ!)」


思わず私は怒られると思って、ど~しよー!と一瞬手が冷たくなった。 そうしたら・・・・


男性: 「あのネ、間違い電話なんて誰でもするサ。 
     それより、この間違い電話のお礼をキミに言いたいんだ」

 私: 「ハァア???」

男性: 「だって、こんなにやさし~~い甘い声で(私、ダミ声だったんだけど!)
     キミが謝るんだもの、トッテモ幸せな気分になったヨ! グラシア、ェ。(アリガトね) 
     ィスエルテ!アディオ!(幸運を祈ってるヨ)」


そして、ガシャ(電話を切った音ヨ)。

彼はエロ男でもなく、こちらの電話番号を聞くでもなく、それだけ。

私は思いがけない言葉に、電話を切ってからもホンワカと、一日幸せに過ごせました。

こういう一言を返してくれる男性のチャーミングさ!

ラッキーなひと時でした。


さて次に、タクシー運転手の巻。

タクシーをひろってセビージャ空港へ行く時。

一般にこちらのタクシーの運伝手は、ようしゃべる。

話しが大盛り上がりになった頃に到着地に着くのがいつものパターン。

それがその時の太った運転手のオッサンは、珍しく寡黙で何もしゃべらない。

ああ、こりゃ静かでエエワイ、と思ってこちらも黙っていた。

それが走り始めてから5分くらい経った時。


運転手: 「ゥア~ッ!も~~我慢の限界! チョット聞いてくれる?」

ビックリして、私 : 「エッ!? 何?! どーしたんデスカ?!」

運転手: 「いやぁ~、突然だけどネ、ボクはアンチョア(アンチョビの事)が大好物で、
      妻が、あれは塩分が高いから喰うな、って言うんだけど、
      好きだから我慢が出来ないんだヨ。

      そんで今日も朝、こーーーんなに大きいボカディージョに
     (運転しながら両手を広げてサイズを教えてくれる)アンチョアを山ほど詰め込んで
      妻に隠れて食べたんだヨ。それがウマイの何の!」

   私: 「フムフム、フフフ。 イ?(それで?)

運転手: 「そう、そんデネ、アンチョアってものすごく細~い骨がいっぱいあるダロ。
       それが、その1本が、一番奥の、歯と歯の間に入り込んで、朝からどーーやっても
       取れないんだヨ!

       だからずっと舌の先で取ろうと頑張っているんだけどダメなんだよネ。
       だから、ずっとキミとしゃべれなかったんダ。
       ペルドナ、ェ、(ゴメンよ~!)」

あまりのカワイサに私は思わず、ブハハハ!

おまけに最後には、「女性の前で申し訳ないけど、指つっこんで骨取ってイイ?」と聞き、

空港に着いてからも、「ホ~ェ、ケ、ノプエド!(クソ~まだ取れない!)」

と、一人で騒いでいました。


ところでカディスの人たちは特に、究極のアルテとグラシアの持ち主だと

スペインの人たちは言う。

あるセビージャの歌い手のオジサンが教えてくれた。

「カディスに車で行った時に道に迷ったから、その辺を歩いていたオヤジに

道を聞いたら、どうやって教えてくれたと思う?

”あそこを曲がって、後は、ずぅっと真っ直ぐ・・・・”と、ニヤッとしながら、

何と、その手はトレロやってんダヨ。

(闘牛士がムレタという真っ赤な布で牛を芸術的に通す時のスタイル)

アレにはマイッタネ。さすがカィ(カディス)! まさにオーレ!」

と、その真似をしてくれた。ク~ニックイねぇ~!という程のイキさ。

こういうこと、日本で遭遇したことないよね。

でも、関西なら、、、あるかも。

”アンダルシアの男性ってかわいいナァ”という場面や会話に毎日、

かならず町のどこかで遭遇する。

生活と人生論には実に厳しい彼ら。

でも反面、実に子供のような純粋な心を持ち合わせているのだ。

厳しい社会状況でも、こういった男性たちのかわいさとグラシアにあふれた会話が

生活の中にいつもあるって、どこか救われる。

そしてそんな社会って、とても・・・・うらやましい。

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                                  2月23日






       

    



















           
      
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by amicielo33 | 2014-02-23 23:55  

  育ってます!

めちゃめちゃ楽しみにしていたオリンピックが始まって、もう早や1週間が経ってしまった。

羽生君、やりましたね!金メダルはスゴイ!

高橋大輔くんが落ち込んでない事を祈ってしまう。

大輔くんからは、オリンピック出場権を手にしてから、昨日の本番まで

一度として、自ら外に発するエネルギーのオーラが出ていなかったなぁ。

きっと色んな事で、精神的に本当に不安だったり辛かったんだと思う。

でも、大輔君の、心を魅了する芸術的なスケートに、日本国中の人たちは

心から感動し、感心し、愛し、応援し続けてきた。

彼が引退したって、私たちは一生、大輔君のスケートを決して忘れない。

でも、引退後、アイスショーでディズニーの曲でスケートしてほしくないなぁ。。。



それはそれとして、

引っ越しの後に出た帯状疱疹も、開き直っておとなしくしていたので、ようやく治ってきた。

毎年3月には、恒例のエル・フラメンコの出演があるので、2月はメチャメチャ忙しい。

でも今年は、昨年11月にリサイタルが終わったばかりで、またエルフラのステージで

チケットを売るのが大変なのと、5月にも大きな舞台があるので、

今年は始めからお断りしてあった。

結局、お断りしておいたことが吉となった。

これで引き受けていたら、帯状疱疹まみれになってたかも。

なので、半年以上ぶりに、本当にゆっくりと過ごせる日々を送れているのだ。

仕事以外、毎日激しい練習を数時間するのが当たり前の生活に慣れきっているので、

練習をしないで一日が終わるなんて、信じられない感じがする。

だから、本当に、本当に、ひっっっっさしぶりに、毎日を楽しんでいる。


私が日本に帰国して、そしてスタジオを設立してちょうど10年が経った。

そんなことすら、日々の忙しさで、キレ~に、カ・ン・ペ・キに忘れていたのに、

「10年も経ちましたねぇ」、なんて言ってくれたら、”ありゃ、そーなの?!” となり、

さらに、おとなしくしている分、ヒマな時間があるので、

この10年起きた色んな事をたっくさん思い出して楽しんでいる。


この10年の間に、フラメンコブームも去り、

フラメンコ界は今、完全な氷河期になっている。

実に多くの生徒がスタジオを訪れてくれて、

そしてまた去って行った。

でも、いつもたくさんの生徒達と、様々な時間を共用し、

たくさんの喜びや悲しみも共に過ごしてきた。


私のスタジオに来てくれていた生徒で、妊娠→出産→クラスに復帰

の生徒達は、今まで何人もいるけれど、

まさに今、現在進行形で赤ちゃんがお腹で成長している生徒がいる。


私の舞台に全て出演してくれている、舞踊団のトップのにっちゃん。

去年、夏の新人公演で群舞の奨励賞を取った時には、

妊娠3ヶ月の危険な時だったけど、誰よりも練習して、誰よりも動いて、

リーダーシップとなり、本番も全力で踊り、奨励賞を見事に勝ち取った。


ラッキーにも、「つわり」がない妊娠で、本人は「大丈夫っす」って言ってたけど、

妊娠3~4ヶ月の不安定な時期にも、あれだけの猛練習をするということは、

彼女の責任感の強さなんだろう。

赤ちゃんは、お腹の中で、死にもの狂いで、しがみついていたに違いない。


そして昨年11月の私のリサイタルは、妊娠5ヵ月で出演してくれた。

全身を使う、実にハードで難しい踊りで、何場面にも出てくれて、

見事にリサイタルでの重要な助っ人になってくれた。

「横向きになるポジションの時だけは、ハラ引っこめてくれ」とお願いし、

客席にいるお客さんは誰も、妊娠5ヵ月とは気が付かなかった。お見事!


あれから3ヶ月が経ち、現在、妊娠8ヵ月。もうすぐ9ヵ月目に入る。

もちろん今も普通にレッスンに通い、誰よりもしっかりと、そして強く激しく踊っている。

さすがに、お腹が重い時は椅子に座ったりしながらクラスを受けているけれど、

踊る時は、一切手を抜かないのだから恐れ入る。

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  「ほーら、ずい分とポンポコになったでしょ」


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  「うりゃ~、マントン回しまっせ!」 



最近は、お腹の中で赤ちゃんが動き回るので、

それを、みんなで触らせてもらう、というのが楽しみの一つだ。


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 「キャ!今、赤ちゃんが足でここを蹴っったぁ!」 と、みんなで驚きと感激!


生まれたら、すぐにフラメンコに復帰すると宣言しているにっちゃん。

そう、彼女がいてくれないとアタシが困るのだ。

それより、可愛い可愛い可愛い赤ちゃんの誕生が楽しみでたまらない。

「みんなで育てるから、にっちゃんは練習してて」、と、

赤ちゃんの世話が楽しみでたまらないので、軽率な事をつい言ってしまう。



もし、妊娠したらフラメンコが踊れなくなる?なんて心配している人たち、

ご心配なく、こんなにガンガン踊って、日々輝いているママさんバイラオーラがいますヨ!


生徒達から最高の幸せをおすそ分けしてもらえる。

指導者って本当に大変だけど、嬉しくて幸せな職業だなぁ~としみじみと思う。



                                    2月15日
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by amicielo33 | 2014-02-15 19:38