ビ~ックリ!
2013年 09月 03日
前回のブログを書いてから、新人公演の本番があり、
本番が終わってから、すぐにリサイタルの準備の事務仕事が死ぬほどあり、
毎日クソ忙しくて(汚い言葉でお許しを!)、ブログを開く暇すらなかった。
とまぁ、思っているうちにどんどん日にちが経ち、さすがにいかんなぁ、と思って
久しぶりにブログを開いた。
で、、、、あたしゃ驚いた!!!
私の、こんなくっだらないブログを読んでくださる人が、ドヒャ~!と増えているではないか!
ドキドキドキドキ・・・
何で?! 何で?! 何で?! 何で?!
何で、急に閲覧数が増えてるの??? ドキドキドキドキ・・・ なぜか心臓がドキドキする。
も・し・か・し・て・・・ 新人公演の奨励賞のせい???
まさかねぇ。。。
とまぁ、原因を考えてもわからないので、とにかく書きます。
そうです、新人公演についてです。
去年に続いて、奇跡が起こった。
今回は、本当に本当に、心底ビックリした。
受賞はあり得ない!と固く信じていたので、
27日新人公演の最終日の、審査となる夜ですら、完璧に頭から消去されていて、
クラスの後、自分の踊りの猛練習をして、
23時からNHKで放映している「トンイ」を見るために、自転車で猛ダッシュして帰宅。
審査の「し」の字も頭になく、トンイ~!頑張れ!などと叫んでいる時に、
受賞の連絡をいただいたのだ。
ひぇ~~~~うそだぁぁぁ! としか思えなかった。
と、ここで今回の新人公演のリハサールの時に話を戻しまする。
実は、今回はリハーサルから心配事がたくさんあった。
心配事その1
この作品の中で重要な役割を持つ、白い衣装を着た羽を意味する3人組がいるのだけど、
その3人は、曲中、舞台の上手に一度引っこんで、
下手から直ぐに出なくてはいけない場面があった。
タンゴの早いテンポで5コンパス。 5コンパスといえば、約15秒。
私の計算では、舞台一番奥(ホリゾント)の裏を走り抜ける、と計算して振付た。
しかし、中野ゼロはホリゾント裏が照明器具で走り抜けが出来ず、
結局、一度舞台を出て、楽屋の廊下を走りぬけて、舞台に戻るということしか出来なかった。
その距離、約40m強。
しかし、40mの直線ではなく、舞台上から袖幕を走り抜けて直角に曲がり、
舞台袖の広場を抜けて直角に曲がって廊下に出て、
ツルツルの廊下を走り抜け、直角に舞台袖の広場に入り、直角に袖幕から走りこんで
ポーズをとらなくてはいけない。
案の定、リハーサルでは、全く間に合わず、叫びを意味するもう一つの5人組も
走りこんで踊る箇所があるのだけど、それも当然間に合わず。
リハはグデグデ。生徒達の心配も膨れ上がる。
心配事その2
前後で、派手な生演奏のフラメンコをガンガンやっているので、
私の頭の中では、私のグループは群舞の最初だし、CDで踊るフラメンカでない踊りなので、
ある程度、お客さんも審査の人も、引いて観るだろうと、計算していた。
でも、実際リハーサルで会場にいると、
「とんでもなく、お客さんはドン引きする可能性が高い」と思ったのだ。
あ~~~生徒たちに申し訳ない事をしたかもしれない・・・と、
心配度がどんどん上がっていく。
心配事その3
曲が短すぎたかも?
使用したドランテの曲は6分弱。
フラメンコの人たちは8分も踊るので、
私の群舞は、踊りのタイプの存在感が薄いうえに、短い曲を選んでしまって、
あ~~~生徒たちに本当に申し訳ないことをしてしまったかも・・・と、
心配度はマックス近くに。
大失敗のリハーサルから、あっという間に本場になる。
そして、そして、やっと私の生徒たちの番になると。。。
なんせ今年使用したドランテの曲は、休むことなく一挙に終わってしまうので、
曲中、こっちも休めずに、抱えていた心配事がバケツリレーのように次々とやってくる。
行け行け! 走れぇぇぇぇ~~~~!
うぉー間に合った!よっしゃ!そう!上へ、伸びて!よっしゃ!
ああ、ついに来た!この場面、走れ、走れよ!あと1コンパス!あと半コンパス!
間に合うか!間に合う!?うああああああ!間に合った!よっしゃ!よくやった!
いいぞ!うわ!みんな一挙に一つになった!行け!そうだ!叫べ!叫べ~~!
バクハツ!訴えろ~!みんなの気持ちだ!そう!そうそう!伝わるよおお!!!
こっちに痛いほど伝わってるよおおお!最後まで行け!行け!行けーーーー!!!
(なんだか競馬とか、ボクシング中継タイプだなぁ)
スタートした瞬間から、私の心臓は、洋服の上から見ていても、
ハッキリわかるくらい、ドキドキドキドキドキドキ
手も足もなぜか震えて、ブルブルブルブル
おまけに手足が氷のように冷たくなっていく。
6分間、ほぼ無呼吸。
終わった時は、激しい精神的疲労でほぼ瀕死状態 (◎_◎;)
私の緊張とは裏腹に、彼女たちは本当に素晴らしかった!
一番問題な、羽の白3人組の駆け込みも、
ウサイン・ボルトとほぼ同じスピードで走り抜け、奇跡的に間に合った。
この間に合うか、間に合わないかが、彼女たちにとっては最大の問題だったので、
すでに舞台上でポーズを取って待っていた叫びのチームは、
走りこんできた3人を見て、(超軽いMちゃんは舞台上で感激して泣いたとのこと)
「間に合った!」という感激で、ここで一挙に群舞の気持ちがMAXに。
グワーッと、彼女たちが一つの炎になったのだ。
2階から見ていた私に気持ちを投げつけて、と言ってあったのだけど、
十分に、本当に十分に彼女たちの想いと叫びが伝わった。
「ああ、彼女たちは最高の踊りをしてくれた!」と胸がいっぱいになった。
しかし!想像していた通り、二階席から聞こえる、彼女たちへの拍手は、ひじょーに
少なく聞こえ(ワッと拍手出来ないように、わざと最後をそう振り付けたのは私が悪い)
お客さん達は完全にドン引きしてしまったように、2階席からはそう見えたので、
私としては、「あ~~~!生徒たちに申し訳ない事をしてしまった!」と思えてしまい
あんなに素晴らしく踊ったのに、こんな結果にしたのは私のせいだ、、、と
ばかり思いながら、後に続いて出演するグループをボンヤリ見ていた。
直ぐ後に聞こえてくる、フラメンカな歌やギター、そして、こってりの振付。
最後まで、フラメンコフラメンコしていて、
「ああ、このフラメンコイベントで、あの振付を発表したのが間違いだったかもしれない。
生徒たちは最高の踊りをしてくれたのに、悪い事をしてしまった」と、
そればかりが頭にあって、生徒たちの顔を見るのが申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
作品内容に関しては、私はちゃんとしたものを作った、という自信はあった。
生徒達は、私が伝えたい事をしっかり理解して、必死についてきてくれた。
だから、振付側の私も、イメージが次々と湧き、落ち着いて納得しながら
振り付けることが出来たのだ。
だから、作品創りを助けてくれた生徒達に心から感謝している。
ただ、「この作品を受け入れてくれる場所」で、発表するべきだったんじゃないか、と。
しかし・・・
奇跡が起きました。
フラメンコ協会の審査の方々、本当にありがとうございました。
そして多くの方から、たくさんの感激のメールをいただき、
本当にどうもありがとうございました。
私の生徒達の心の叫びを、しっかりと受け止めてくださいました。
最後に、地方に住んでいる私の生徒からいただいたお花の写真を載せまぁす!
舞台が終わった直後に、彼女は「これは奨励賞ではなく、芸術賞です!」と、
彼女の名前の賞を作ってくれて、今回の作品のように、羽が飛び立つ
イメージのお花を彼女の地元で注文して、わざわざ送ってくれました。
本当に本当にありがとうございました!感動でしたヨ~!
9月3日
本番が終わってから、すぐにリサイタルの準備の事務仕事が死ぬほどあり、
毎日クソ忙しくて(汚い言葉でお許しを!)、ブログを開く暇すらなかった。
とまぁ、思っているうちにどんどん日にちが経ち、さすがにいかんなぁ、と思って
久しぶりにブログを開いた。
で、、、、あたしゃ驚いた!!!
私の、こんなくっだらないブログを読んでくださる人が、ドヒャ~!と増えているではないか!
ドキドキドキドキ・・・
何で?! 何で?! 何で?! 何で?!
何で、急に閲覧数が増えてるの??? ドキドキドキドキ・・・ なぜか心臓がドキドキする。
も・し・か・し・て・・・ 新人公演の奨励賞のせい???
まさかねぇ。。。
とまぁ、原因を考えてもわからないので、とにかく書きます。
そうです、新人公演についてです。
去年に続いて、奇跡が起こった。
今回は、本当に本当に、心底ビックリした。
受賞はあり得ない!と固く信じていたので、
27日新人公演の最終日の、審査となる夜ですら、完璧に頭から消去されていて、
クラスの後、自分の踊りの猛練習をして、
23時からNHKで放映している「トンイ」を見るために、自転車で猛ダッシュして帰宅。
審査の「し」の字も頭になく、トンイ~!頑張れ!などと叫んでいる時に、
受賞の連絡をいただいたのだ。
ひぇ~~~~うそだぁぁぁ! としか思えなかった。
と、ここで今回の新人公演のリハサールの時に話を戻しまする。
実は、今回はリハーサルから心配事がたくさんあった。
心配事その1
この作品の中で重要な役割を持つ、白い衣装を着た羽を意味する3人組がいるのだけど、
その3人は、曲中、舞台の上手に一度引っこんで、
下手から直ぐに出なくてはいけない場面があった。
タンゴの早いテンポで5コンパス。 5コンパスといえば、約15秒。
私の計算では、舞台一番奥(ホリゾント)の裏を走り抜ける、と計算して振付た。
しかし、中野ゼロはホリゾント裏が照明器具で走り抜けが出来ず、
結局、一度舞台を出て、楽屋の廊下を走りぬけて、舞台に戻るということしか出来なかった。
その距離、約40m強。
しかし、40mの直線ではなく、舞台上から袖幕を走り抜けて直角に曲がり、
舞台袖の広場を抜けて直角に曲がって廊下に出て、
ツルツルの廊下を走り抜け、直角に舞台袖の広場に入り、直角に袖幕から走りこんで
ポーズをとらなくてはいけない。
案の定、リハーサルでは、全く間に合わず、叫びを意味するもう一つの5人組も
走りこんで踊る箇所があるのだけど、それも当然間に合わず。
リハはグデグデ。生徒達の心配も膨れ上がる。
心配事その2
前後で、派手な生演奏のフラメンコをガンガンやっているので、
私の頭の中では、私のグループは群舞の最初だし、CDで踊るフラメンカでない踊りなので、
ある程度、お客さんも審査の人も、引いて観るだろうと、計算していた。
でも、実際リハーサルで会場にいると、
「とんでもなく、お客さんはドン引きする可能性が高い」と思ったのだ。
あ~~~生徒たちに申し訳ない事をしたかもしれない・・・と、
心配度がどんどん上がっていく。
心配事その3
曲が短すぎたかも?
使用したドランテの曲は6分弱。
フラメンコの人たちは8分も踊るので、
私の群舞は、踊りのタイプの存在感が薄いうえに、短い曲を選んでしまって、
あ~~~生徒たちに本当に申し訳ないことをしてしまったかも・・・と、
心配度はマックス近くに。
大失敗のリハーサルから、あっという間に本場になる。
そして、そして、やっと私の生徒たちの番になると。。。
なんせ今年使用したドランテの曲は、休むことなく一挙に終わってしまうので、
曲中、こっちも休めずに、抱えていた心配事がバケツリレーのように次々とやってくる。
行け行け! 走れぇぇぇぇ~~~~!
うぉー間に合った!よっしゃ!そう!上へ、伸びて!よっしゃ!
ああ、ついに来た!この場面、走れ、走れよ!あと1コンパス!あと半コンパス!
間に合うか!間に合う!?うああああああ!間に合った!よっしゃ!よくやった!
いいぞ!うわ!みんな一挙に一つになった!行け!そうだ!叫べ!叫べ~~!
バクハツ!訴えろ~!みんなの気持ちだ!そう!そうそう!伝わるよおお!!!
こっちに痛いほど伝わってるよおおお!最後まで行け!行け!行けーーーー!!!
(なんだか競馬とか、ボクシング中継タイプだなぁ)
スタートした瞬間から、私の心臓は、洋服の上から見ていても、
ハッキリわかるくらい、ドキドキドキドキドキドキ
手も足もなぜか震えて、ブルブルブルブル
おまけに手足が氷のように冷たくなっていく。
6分間、ほぼ無呼吸。
終わった時は、激しい精神的疲労でほぼ瀕死状態 (◎_◎;)
私の緊張とは裏腹に、彼女たちは本当に素晴らしかった!
一番問題な、羽の白3人組の駆け込みも、
ウサイン・ボルトとほぼ同じスピードで走り抜け、奇跡的に間に合った。
この間に合うか、間に合わないかが、彼女たちにとっては最大の問題だったので、
すでに舞台上でポーズを取って待っていた叫びのチームは、
走りこんできた3人を見て、(超軽いMちゃんは舞台上で感激して泣いたとのこと)
「間に合った!」という感激で、ここで一挙に群舞の気持ちがMAXに。
グワーッと、彼女たちが一つの炎になったのだ。
2階から見ていた私に気持ちを投げつけて、と言ってあったのだけど、
十分に、本当に十分に彼女たちの想いと叫びが伝わった。
「ああ、彼女たちは最高の踊りをしてくれた!」と胸がいっぱいになった。
しかし!想像していた通り、二階席から聞こえる、彼女たちへの拍手は、ひじょーに
少なく聞こえ(ワッと拍手出来ないように、わざと最後をそう振り付けたのは私が悪い)
お客さん達は完全にドン引きしてしまったように、2階席からはそう見えたので、
私としては、「あ~~~!生徒たちに申し訳ない事をしてしまった!」と思えてしまい
あんなに素晴らしく踊ったのに、こんな結果にしたのは私のせいだ、、、と
ばかり思いながら、後に続いて出演するグループをボンヤリ見ていた。
直ぐ後に聞こえてくる、フラメンカな歌やギター、そして、こってりの振付。
最後まで、フラメンコフラメンコしていて、
「ああ、このフラメンコイベントで、あの振付を発表したのが間違いだったかもしれない。
生徒たちは最高の踊りをしてくれたのに、悪い事をしてしまった」と、
そればかりが頭にあって、生徒たちの顔を見るのが申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
作品内容に関しては、私はちゃんとしたものを作った、という自信はあった。
生徒達は、私が伝えたい事をしっかり理解して、必死についてきてくれた。
だから、振付側の私も、イメージが次々と湧き、落ち着いて納得しながら
振り付けることが出来たのだ。
だから、作品創りを助けてくれた生徒達に心から感謝している。
ただ、「この作品を受け入れてくれる場所」で、発表するべきだったんじゃないか、と。
しかし・・・
奇跡が起きました。
フラメンコ協会の審査の方々、本当にありがとうございました。
そして多くの方から、たくさんの感激のメールをいただき、
本当にどうもありがとうございました。
私の生徒達の心の叫びを、しっかりと受け止めてくださいました。
最後に、地方に住んでいる私の生徒からいただいたお花の写真を載せまぁす!
舞台が終わった直後に、彼女は「これは奨励賞ではなく、芸術賞です!」と、
彼女の名前の賞を作ってくれて、今回の作品のように、羽が飛び立つ
イメージのお花を彼女の地元で注文して、わざわざ送ってくれました。
本当に本当にありがとうございました!感動でしたヨ~!
9月3日
by amicielo33 | 2013-09-03 23:59